「好き」だとか 君に言われたかった ほんとはね 貴方じゃないの ごめんなさいね
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君にしか モテたくないです ほんとです。誰の好意も 今はいらない
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混ざっちゃったらいいのにね あたしはそれでも困んないし
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「おやすみ」と声出し瞳を閉じていた ちっちゃな事でも幸福しあわせだった
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液体は既に枯らして粒コーン 求めていない鋭さだけが
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永遠に続いてもいい あつい頬 手はつながない冬の道
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気がつくと語りかけてる想ってる 消えて欲しいがそれも苦しい
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猫歌人なるかた 世にはおられるの 初めて知りたり 憧れちゃうな
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何故なぜ もっと静かに想えなかったか 恋なんてそういい子になれない
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ある夏の世界の終わる午後三時 素麺啜ると風鈴が鳴る
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諦めよう、諦めようと思うほど ただ逢いたくて 泣けてしまう
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お揃いのその口髭に恋をして 吐き気の先に春をみる
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頂いたビールはエビスのレギュラー缶 ちょっと足りぬがそれは我儘
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吐き気する熱もなんだかありそうで熱中症になったのかしら
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危険なの集中してる病気なの行方知れずの恋煩いは
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閉じ込めて大事にしたい消えないでこのままずっと淡い初恋
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暑くって日が暮れてから買い物へ 野菜果物良きものは無く
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大空にピンクの大輪 芙蓉咲く 色鮮やかに「夏だ!夏だ!」と
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安物のメディアが作る物語ストーリー オリンピアンよ耳塞ぎ行け
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「かきつばた」。語感の良さにお腹すく。梅雨も過ぎゆき、向日葵愛し。
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双子の君。一人は絢爛、意地悪で。いもは強く儚き者よ。
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白線を踏み外したら負けだって言われて二十数年生きた
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悪夢より目覚めてなおも地獄篇グギギと嗤う餓鬼も可愛げ
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一昨年の水着より出た砂粒で あの空あの人今思い出す
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夜を抱くような目をしたままでまた灰になる日を夢見ているの?
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コンビニの自動ドアにも無視されてだれとも話せなくなったひと
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店売りの水茄子のあと残り糠 キャベツ漬けたりいかに仕上がらむ
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哀願の瞳で瞬時行き違う少女あなた生命いのちも私のなかに
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讃えれば白眼で視らる英霊方々よ 迎え火見ても帰心湧くまじ
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誤審だのスポンサーだの 総理から電話まで来る平和の茶番
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