大阪に住んでた息子キミと楽しんだ 奈良公園や有馬温泉
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彷徨える 人の心は 玉手箱 移ろいやすく けふは何色
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薄桃のお菓子の様な花見れば桜の園のラストを想う
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ウィスキーで流し込んだ後悔とハルシオンとあの子の記憶
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伝えたいあの日の僕に青空を表現の空自由な雲を
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恋愛のゴールは結婚信じてたゴールの先で泣いてる彼女
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ちま猫や あんよ痛いの どうしたの 高いところに乗れずに心配
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彼からのLINE来ないと恋わずらい それが応えと気付かぬふりで
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〇〇マルマル区殺人事件のニュース見てまさかと想うはメンヘラの君
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ウクライナ 舞踊団の 華麗さよ 国への思い 胸熱くなり
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軽く泣き君は微笑み去っていく今のは嘘と煙の如く
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人混みに唯一人立つ君は言う幸せならば殺してやると
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おいしいかわからない土産だすときに手が震えない歳になったね
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くしゃみしてよだれが垂れた汚れ跡これも歴史とうぬぼれてゆく
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新居にて 新たな友が 声掛ける 明るく旅立ち 切れる嬉しさ
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やり切った 若い男女が 集まりし 歓喜の渦は 幾重に広がり
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バニラ臭のシミになりたいコーヒーにバニラエッセンスを滴してる
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床のシミになるために日々を生きるのかそんなはずはないはずはないけど
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ぼくはいま火吹き男をやってます他人に言っても信じはしない
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命あるだけでありがたいと思えアイスも食えるコーヒーもある
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あなたがた不幸を受け流しているんでしょう少しは恥じたらどうなの
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牛を喰う熊は意外と太らない怯えて暮らすものの共感
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森のなか獣に怯えて屈んでる人里にはどう行けばいいんだ
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スイーツやレトルトさえも悩ましき 「涼しい所で保管」の文字列
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家の中また片付けと頭いた でも息子キミ帰る心ウキウキ
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この荷物どう考えても多すぎる 息子キミ父似ちちにだ捨てられない人
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段ボール山に囲まれ休憩中 実家に戻る息子の部屋にて
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何回目? 君が呆れた 声を投げる 治らない癖に 苛まれてく
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青春の 夏のはじまり Yシャツが 肌に張り付き 汗つたったら
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きまぐれな 波は晴れてる 潮騒の 一瞬だけを 胸に綴じ込む
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