猫用のシャンプータオルで手を拭いた いやいや ちゃんと洗いましたよ>一枚余ってたから
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3度目で悲願は自民王国の島根逆風あゝの風穴
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戦略をよく考えて出直すと古希まだ若いあと五十年
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はっきりと伝える意見多過ぎて言えば嫌われそうで黙り
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里芋を植えたり土を耕せば 吾が筋肉は翌日強張る
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貴方への想いを断ち切る方法はもしあるのなら知ってはおきたい
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復帰日は突然の熱で延期なり「ママ行かないで!」と言うかのように
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眠れなく深夜の街を散歩してビール飲んで寝て起きて今
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「たうかいね?」「うん、たうたう」と交わされたことばにすこし「たう」ようになる
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埋まらない一語にいつも焦らされてうたのこころはあつかひなやむ
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さよならを告げる力だけ残して待ってからはやくおいでよ
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若き日の爽やかな目覚めは望まねど眠れた朝は笑顔でスタート
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独学の拙つたなき短歌うたにチリリンと鈴鳴る喜び幾つになりても
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順番を変えると意味が変えるかも二番目になりゆっくりの恋
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しのいだが初日にならずまたあゝのエースよ笑みヘもう晴れてくれ
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ダンスなど縁ないものも紫蘭とは 踊ってみたいフラワームーンに
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山門をくぐりて涼し青もみじ 夏袈裟けさの坊様 暑さ嘆きし
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アスファルトに 散る花びらは 消えてゆく とても踏めない 生命とあらば
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珈琲と沈丁花かをるベランダにて妻の話に相槌をうつ
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紗を纏い 南の宙に おぼろ月 悲心を映す 鏡の様で
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朝早く 静かな夜明け 目覚めると 何処からか聞こえる カノンの調べ
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歳重ね いろいろ面倒くさくなる 最近少しわかるようになり
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広島みんなカープ男子とカープ女子今夜も勝つと朝からビール
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「元気なら」 何度も唱え 後ずさり 足の重さを 花が後押し 
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春の日の 体調良き日 遠出して 疲れも忘れ 思い出と寝る 
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あなたから貰うものなら何もかも愛だと思うことができたら
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「おやすみ」と伝える人もいないから 心の猫に そっと「おやすみ」
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こんばんは 顔も名前も 知らぬ君 今僕はまさに 君ヘ詠う
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コンビニの孤独な光に照らされてぬらりと光る躑躅の花弁
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こんにちは 顔も名前も 知らないあなた 今日のあなたは 何をしてるの?
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