晩秋や 窓開け空気 澄みきって 今朝は遠くの 山まで見える
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晴れました 秋が来ました やっときた 台風一過 季節は進む
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朝焼けを珈琲共に眺めいる時間切っ割くサイレンの音
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ご葬儀についてスタンプ絵文字無し字だけのライン流れてきをり
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いつからか爪の甘皮剥くのやめ分厚くなりゆく面の皮かな
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ストーブは微小設定してるのに前に座ると寝癖が揺れる
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何気なき 日常捉えし詠み人の 感性の縁に ヒストリー混じる
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霜月の胃痛を感じる早朝に 暖かき白湯が身体を巡りて
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久々の文化の味のお昼なり孫のおごりのステーキ跳ねる / 改作です 文化の日に
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「バイバーイ」しばらく言っていない 明日もまた会える秋の夕暮れ
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末娘が夫ともなひ里帰り息子がひとり増えし感あり
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色葉散る 黄色く色づく 柚子の実の 秋風吹けば 匂ひかぐわ
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話すほど美人に見えるお水女子 ただの美人は三月みつきで消える/北新地にて
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無い胸を寄せて谷間をつくるけど元の膨らみ無くなっている/新地のケイコちゃん
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田んぼの認識が変わった 昔はあめんぼ 今はLily Chou-Chou
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留守電に残った「明日、公園で遊ぼう」記録に戻っていく
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メーデー この世界の人 この声が聞こえますか 僕のことを覚えていますか
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アナーキー・イン・ザ・1K この夢は絶対不可侵で僕にとって唯一の望み
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君となら 明けない夜もふたりだけの プラネタリウムで楽園で
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牛肉を万引きさせる私たちの何も知らないアコースティック・キティー
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朝が来て お別れするの 辛いから 布団もろとも ふっとんでいくね
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時代かな 夏が終われば 秋は欠き 季節も来ねば 鐘も鳴らぬが
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手元には、古香ここう漂う 物語。 払うかんぬき、埃の栞。
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将来の夢も持てない子供時代お金無くても後悔はある
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独身は家庭崩壊させるより多くの人を傷つけはしない
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やな言葉聞き流してるつもりでもパッと出てくるスピードラーニング
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迷っても 悩んでいても 明日は来る ならば楽しめ 諦めつつも
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CQCQ 誰か話をしませんか 満足して死ぬその時まで
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吐き出した 煙に形はないけれど 煙草のそれには 「道」があるんだ
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暖かい 鍋や暖房 タイヤなど CMシーエムはもう 冬を迎える
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