旬過ぎた甘夏柑はパッサパサ吾に重ねて只々食す
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ウォーキングに疲れる時もあるわけで よわい重ねて 夕暮れの街
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雨模様錆びた心を動かそう日の目見ずとも力の限り
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空の青が憎くてついやりました 俺は正気だ 腕を離せよ
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久しぶり太陽上った朝九時に ギリギリ出社で残業確定
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ばあちゃんが漬けた梅干し瓶のなか 形見となって今もいすわる
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しんどいな気圧の谷に落ちたかな痛み呼吸苦メンタル不調
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ピーピーと 探知機を手に 登園す 金属どこか 宝探しと
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種を播き 芽も出ぬ土に オクラの実 思い描きて 食を待ちわぶ
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なんとなく 面映ゆいから はんなりで 嫋やかな君を ただ見ていたい
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夕映えは 茜に変わり 紺碧の 闇夜に誘う 静寂の空
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洗いもの濡らした服がすぐ乾き「ああ夏ってば、もう来てたんだ」
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結婚に 愛はいるのか いらないか 誰が解けるか 人生の謎
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おろかなる人類ですが最期には偉大な辞書よひとつあれかし
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偶然の出会いはすべて五つ星私は今の私を生きる
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ただ歩く あるけあるけ少しでも  無為な思索を誤魔化すために
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飛行機は黒板を爪でひっかいたような音たて影を落とした
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一人っ子おもひでつくる小六の週明けにゆく函館の旅
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音も雨姿も雨で見えなくて雨の降る夜透明人間
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窓の外、電線の束眺めれば湿った雲を縛り付けてる
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返信は案外はやく光明におどるチャーハン妻との昼餉
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快復のきざしの知らせ夫から妻の手元にスマホはもどり
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定位置におさまり 2ニャンと ねこ母も それぞれまったり おひるもすんだ(ただいま〜)
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雀の子 川に嘴を いとゆかし 水無し月に 水をもとめて
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もう「ママ」と呼ばなくなった向かいの子今は「俺は」をもっぱら使う
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世の中に ひどい人間 いればこそ 赦しましょうよ お互い様や
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話すほど 熱い気持ちが 恥ずかしい 無口でいいか 軽いジョークと
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要するに こじゃんと生きよ それでよし 朝ドラ見てた 方言素敵
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あくせくと してきたことが 夢の様 そんな必死に やらんでもいい
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悪いこと 考えてても いいことが 起こるのだから これはもう運
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