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ひび割れたアスファルトに雨染み込んで タンポポさいたタンポポさいた
6
六角の冬は結晶 春は溶け桜は五角
薄紅
(
うすくれない
)
へ
16
耳の底 残るあの嘘 消したくて ついやり過ぎる 耳かきの癖
19
滝の如 溢るる作の浮世かな 滝よ凍れと術に励んで
13
冬の夜乾燥予防の布マスク自粛手作り「ご自由にどうぞ」
17
来客にすました高い声を出す米寿の母の現役感よ
20
絶滅危惧種のうさぎとそうじゃないうさぎが並んで月面走る
9
クレヨンでスケッチすれば色がゆびにうつる、どこまでが絵なのだろう?
4
ぜん人類の言葉みまんの気持ちをさ 海に投げこんだ滅亡ぜん夜。
3
ただ焦がれ貴方に会えたそれなのに 遠く掴めぬきみの手のひら
19
妻が言う「一人になったら二度寝する」 「了解です」と三顧の礼す
18
命より大切なもの失った人だけそっとこの指とまれ
12
一日にりんご一個で 医者いらず 福クッキーも 今日こそ食べる
15
ちま猫ちゃん おこめ
すい
(
水
)
なんて こうぶつよ とぎじるは おはだ つやつやになる
16
題∶「朝のエレベーター」 朝の刻 箱に居並ぶ 上下(かみしも)の 礼ぞ済みたる 後(のち)の静けさ
14
ベランダで 体操するも 薄曇り 寒気が肌に 突き刺す睦月
22
吹雪く中それでも雪は少ないと雪おろしなどしたくはないな/会話
18
後輩に奢ったあとのお財布は 軽くて薄くて嬉しいトロフィー
6
そうなのか母に聴かせる童謡の歌詞改めて意味をかみしめ
21
ねむすぎるそんな朝でも君の声聞いてるだけで元気になれるよ
5
百歳の祖母がわたしに言いました四十八かいもうババアやな
27
心配も病
(
やまい
)
になると厄介だ 爪切り握る妻は深爪
10
あと五分眠っていたいと思ってた 今は眠れず朝を待ってる
17
背を丸め 行き交ふ人の 白ひ息 冬空
昏
(
くら
)
し 宵の街中
26
知らぬまに
手術痕
(
きずあと
)
撫でて眠るくせ夢の中では母の手だった
20
戦友と思ってた君も気づいたら 誰かと前へ飛び立っていた
9
口々に父の思い出母の味家族にもどるふるさとの夜
21
寒夜にて
心許
(
こころもと
)
なき水流のシャワーに打たれ今日も生きてる
19
有るはずの小豆が無くて小豆茶の煎った小豆で煮る小豆粥
13
寒空に 甘みを蓄へ春ほ待つ ほうれん草は深き緑に
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