祝福される、されない、される、されない、される、花びら、花びら、され
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まあまあまあ そこは適当 穏便に へらへらとして ひょうひょうとして
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真面目だと 厳しすぎたる 性格が いと重くなり 息も絶え絶え
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おちゃらけた 関西風の 性格を 封印してた 六十余年
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家の中 火を燃すたびに 暑くなり お家サイズの 温暖化でしょ
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この世には寄り道しただけだったけど、あなたの胎の中は好きだった
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処理水を 海に流せば 放射能 浴びてゴジラが できないですか
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のんびりと この世の命 楽しめば 時代は動く 待ったなしです
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黙示録 あと十年で キリストの 再臨がある 勝手に思う
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推しじゃないバンドの時は盛り下がる そういうことはお仕舞いにしよう
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泥沼に 足を突っ込み まさぐれば 体は汚れ 悪臭放つ
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晩秋や 窓開け空気 澄みきって 今朝は遠くの 山まで見える
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晴れました 秋が来ました やっときた 台風一過 季節は進む
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朝焼けを珈琲共に眺めいる時間切っ割くサイレンの音
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ご葬儀についてスタンプ絵文字無し字だけのライン流れてきをり
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いつからか爪の甘皮剥くのやめ分厚くなりゆく面の皮かな
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ストーブは微小設定してるのに前に座ると寝癖が揺れる
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何気なき 日常捉えし詠み人の 感性の縁に ヒストリー混じる
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霜月の胃痛を感じる早朝に 暖かき白湯が身体を巡りて
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久々の文化の味のお昼なり孫のおごりのステーキ跳ねる / 改作です 文化の日に
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「バイバーイ」しばらく言っていない 明日もまた会える秋の夕暮れ
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末娘が夫ともなひ里帰り息子がひとり増えし感あり
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色葉散る 黄色く色づく 柚子の実の 秋風吹けば 匂ひかぐわ
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話すほど美人に見えるお水女子 ただの美人は三月みつきで消える/北新地にて
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無い胸を寄せて谷間をつくるけど元の膨らみ無くなっている/新地のケイコちゃん
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田んぼの認識が変わった 昔はあめんぼ 今はLily Chou-Chou
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留守電に残った「明日、公園で遊ぼう」記録に戻っていく
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メーデー この世界の人 この声が聞こえますか 僕のことを覚えていますか
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アナーキー・イン・ザ・1K この夢は絶対不可侵で僕にとって唯一の望み
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君となら 明けない夜もふたりだけの プラネタリウムで楽園で
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