クラス会 君がいくならいくけれど えっマジ行くの?!じゃあ行く私も
7
葬式で 泣いているの? 馬鹿みたい あなたが私を 殺したのにね
6
みずいろにもくもく浮かぶ西洋画みたいな雲 VRみたい。
6
こんなにも病んでる人が多いのか 心療内科の待合室にて
18
子育ては親育てとも言うけれど 多分我が家は反面教師
16
残暑にて ゲリラ豪雨が加えられ 台風も来たら これ三重苦
15
まだ夏よ上から蝉の声ひびき下から鈴虫鳴くまだ夏
9
二つ目になれないからと落語家の道諦める一つ目小僧
9
あのばばに雀が宝やるもんか小さいほうも中はお化けさ
11
チビ猫のせいかく性格 おっとりまいぺーす(そしてビビリ)ちま猫「ふれんどりぃ」で甘えた
11
ラピュタパン なかなか きれいに作れない それでもパズーとシータの気分
12
わたしのかみさま 詩の中メロディの中ネタの中ふるまいの中に
7
百円で買える青菜は豆苗と小松菜だけの秋とは名ばかり
27
聞き忘れ想定内や気遣いの玄関貼られたホワイトボード/排水管更新工事
10
引き潮が戻らぬままに荒磯の蟹は遠くの汀をおもう
11
凍えたる指で擦って火を灯す馴染むジッポの暫し温もり/季節外れ
13
大相撲土俵の蛇の目踏み越して勇み足にて黒星となる(題詠蛇 )
4
白猿ハヌマーンと鳥と熊とを戦力に ラーマはシータを奪還したり(桃太郎はラーマーヤナの系譜?)
4
秋桜はまだ咲かぬ土地に暮らせども皆の歌にて花だよりを知る
20
勉強をしたいと思ふ吾に免じ 野の花模様のノート買った日
9
あの草を取ればいいとは分かりつつ 手は動けども足は動かず 
9
くたびれた古き自転車その荷台年季のった紙芝居観て
14
古稀といふ通過点すら理由にし旅の計画横浜、鎌倉
9
アンテナを張り巡らせて言語化す 短歌をしてる人間の性/性
14
ざらざらと山崩る音 今日もして 豪雨の爪痕まだ足らぬかと
10
ゆるやかな寂しさのあり九月には 秋明菊の蕾見に行く
15
地区と町隔週ひらく秋祭りジュース屋になり輪投げ屋になり
15
改宗した人喰い部族食前の祈りしてから宣教師を食う
7
強烈な朝日の暑さに耐えかねて 車で往復ドラッグストア(50㍍先)
7
子猫詰めリュックサックで夜を往く国境の橋その上辿り/また筋肉少女帯パクリ
5