とてもよく働いてくれた君たちに休みを出すよ 不安、恐怖くん
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花金だ レイトショー行くぞ 乗り込むもチョイスミスる不完全燃焼
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あったよな みかんのなる木 この道に 空に重ねて 見上げてたよな
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最果ての霧がかかった山路にはやはり貴女がいるという気がして
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「おめでとう」 って、言えるだろか ボロボロで 去年無視した 君バースデー
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秋桜が 咲きほこる丘 シート敷き 何処へでも歩けいけ 遥か未来へ
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なんだって規制がかかる世の中で 唯一の希望が君だったのです
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「奇跡」って起こらないから「奇跡」と言う 起こってしまうと「奇跡」じゃなくなる
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奇跡って起こしてみたいと思っても いざそうなると案外厄介
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ウソばっか 終わらない夏は幻想さ 時間は過ぎた 宿題も提出した
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飲み終えたラムネの瓶が捨てられない まだ夏を手放せずにいる
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いつの日か たった1人で死ねたなら ななつめの星セブンスターに 殺されたいな
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週末の うたかた短歌 賑やかで 明日の仕事の 励みとなれり
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仕事終え半月照らす帰り道しだいに早足になるわれなり
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換気扇 鳩が遊びにやってくる クルッククルック 住民ひとは眠れず
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つ国の大統領のニュース聴き ふと思い出すメタルウルフよ
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戸締りに小窓見上げるこの耳を駈ける夜風や冬の先触れ
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「だし飲みたい」 実家に帰れば 息子たち お安いご用 腕まくりする
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マニュアルで坂道発進緊張感免許取り立て当時の思い出/刺草キロ様
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酔った脳で クラクラ麻痺った夜にさえ 追ってギラめく アメスピの煙
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あの角にひっそりと咲く黒い花ミステリアスに死を香らせて/ペチュニア?
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安いから買っておきなよ要らぬ金使えと囁く特売チラシ
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鈍感な貴方はきっと気付かない指先滲む色の意味にも
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Tシャツと 長袖ながそでシャツに ジャケットも パーカーもいる 今日の北国きたぐに
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この先を夜の国で生きていくため朝の国から追放される
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風を受け膨らむレースカーテンの下にもぐって見上げる秋空
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仲のいい人は誰かと聞かれてる ぼくは良くて四番目ぐらい
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胸元に寄せては引いてくいざないに、乗ってしまえば、二度と、わたしは――。
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缶パカパーン あれって泡を飲むものか?? なかなかビールまで辿りつかない‥
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の上で 蜂に襲われ 飛び降りる 二箇所刺された 蜂も必死か…嗚呼あ〜ぁ😵 /我きこり
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