米が無く代わりにパンを焼かんとすありゃりゃ余計に金と手間食う
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「パパはあのお空の星になったのよ」「「そんなの嘘だ!ママがホシだよ!!
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エアコンのモードチェンジはいつの日かまだまだ季秋と言いたげな陽よ
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思い切り 私を乗せて 回して コーヒーカップ ためらいよ溶けて
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つゆ光り 空 向くすがた いとおしく 猛暑を耐えた 青き朝顔
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池の鯉 眺めしわれも 手を広げ ゆらゆら揺れて みたくなりけり
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鈴の音の 大合唱が 邸宅の 端まで聞こゆ 静寂の夜
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(寂しいよ…)「うそだよ!寂しくなんかない!」睫毛の涙本音が可愛い
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ふざけるな!台風一過でも夏日だ!いい加減にしろ気象庁!/八つ当たり
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寂しさは夜に連れられやってきて夜が帰っても知らん顔で居る
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眠られぬ身の置き場なき苦しみに鎮痛の難きを思ひ知らせらる
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アゲハ舞う柘植つげの葉陰にうごめくはあな珍しやみどりのさなぎ
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おこられた次の日の朝5時窓辺 呼吸は深い青色になる
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また私!? 今月何回 取り替えた 当たりかハズレか BOXティッシュティッシュ最後の1枚ラスト
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予報見て雨模様かと空仰ぐ 琵琶湖旅行にいざ参らん
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引き裂かることとも知らず母さまも早くお乗りと明石姫君/『源氏物語』の明石姫君を詠む
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くれない末摘花すえつむはなの面影に秘めたる誠なお色褪せず/『源氏物語』の末摘花を詠む
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真夜中に 遠くに聞こえし 汽車の音 目蓋を閉じれば 夢見る旅路
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老いて今 秋空の下 興じるは 腕に覚えし グランドゴルフ
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三日月が 日に日に太る 姿見て もうすぐ十五夜 秋は深まる
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本質の外周なぞる綺麗歌きれいうた味付け軽めみなの口合う
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歳なのか 転んだ時の 傷よりも 時間差でくる 内部ダメージ
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発つ逃げる避ける遠のく震えてる太宰と三島で基礎工事した
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誠実に生きても誰かに嫌われる だったら今のままでレッツゴー
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縋り付く 当て所無ければ 生きられぬ 私と生きる 我は八百万
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私には親の資格はありますか?ウスネオイデスまた招き入れ
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「もしもーし そろそろ出番来てますよ!」 耳が遠いか 秋、無反応
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おばさんは赤ちゃん肌になりたいと淀んだ瞳が少しせつない
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使い捨ての俺が生きてる 意味は何? 置かれた場所で 咲き誇るだけ
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日本語は下へ左へ流れるし過去にさかのぼる気がするうちから今が遠く
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