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あなたへの届かぬ想いしまい込む朝の光に桜ちらちら
19
ユキヤナギ ぽつぽつ残る 帰り道 風は柔らか 桜咲き初む
30
花散らす目白に蜜はゆずらじと雀は桜一輪落とし
22
軒下の巣取り払われて渡り来しつばくろ二羽は電線にをり
20
冬眠を解かれて未来 問う声は「フェイス チェインジ?」選択迫り
17
亡き人を 惜しめる如く 降りいでし 彼岸の雨に 顰(しか)むパンジー /挽歌
20
今ひとたび 逢ひたしと切に願へども 生きては行かれぬ 西方の国 /挽歌
15
訃報来し 翌(あけ)の朝餉(あさけ)に ジャスミンの 匂ひは立ちぬ 泣けと如くに /挽歌
14
言葉には ならぬ悲しみ 拭へども 拭ひおふせぬ 血の涙かも /挽歌
12
連絡の 遅れを詫びて 汝(な)が妻ゆ 訃報ぞ届く 彼岸の宵に /挽歌
10
七日経ち 八日経ちても なほ覚めぬ 此度(こたび)は 篤き君の病(いたつ)き /挽歌
11
小雨止み散った花弁の薄桜 敷かれし道を「綺麗」と踏みつ
8
評判の よろしゅうない クセのある カフェオーナーの 人となりを知る
8
探偵が追えど不敵な笑い声残して闇に消える怪人
9
柿の木が二本切られて恥ずかしいほどに露わな我が家我が部屋/キャッ!
24
富士の嶺にかかる浮雲かくせしを払わざらなむわれならなくに
11
山頂を雲で隠して山たちは幽玄ぶって佇んでいる
17
年ごとに冬越すごとに少しづつ壊れ続ける近くの空家
20
徳用の柿ピーむさぼるその音で、寝ていたデグーがふと目を覚ます。
3
猫さんがくれというので食っているカニカマを出すこれじゃないらし
18
冬ごもり春日を待たず
去
(
い
)
にけるを惜しと云はぬが華の
枯人
(
かれびと
)
14
雨音でお酒が進む休みの日。それはちょっとだけ寂しいお酒。
6
さくら花儚き色の風が舞う
幾年
(
いくとせ
)
過ぎて覚悟のせつな
20
小糠雨 車窓より見ゆる 遠くに
聳ゑ
(
そびえ
)
立つ 煙突の白き息
31
その手すり まだ要らぬと 言いし夫 いまや一番の サポーターとなり
14
五年間歩いた道だ 笑ってる記憶の方が多い 良かった
10
早春の 寒気なお残る 榛名路を 身を引き締めて 杉間ゆくなり
11
春淡し 伊香保石段 のぼりつつ 湯けむり越しに 思い出埋まる
11
「ママはどこ?ねえパパ!」「百合が綺麗だろ今年は肥料が良かったんだよ」
14
吸わないで買っては欲しいたばこかな防衛費まで虫が良すぎる/増税計5回で
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