曼珠沙華 稲穂の波間に 赤あかと 灯台の如 目立ち咲きをり
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我の出すゴミを漁って文句言う父のおかげで捨てる自由なし
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レガッタを右に見ながら池の道 オール漕ぐ背に秋の陽光る
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実朝公さねともの御墓のそばに蕎麦の花 ゆれる白妙悲運を包む
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痛覚がエンドルフィンを分泌させ人は唐辛子の虜となりしと
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車窓から 那須の山々  過ぎて行き 君を想いて 家路を急ぐ
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旅先の 銀杏イチョウ並木を 二人して そぞろ歩けば 秋の気配が
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定信さだのぶひそみに倣うと言わしめた正之まさゆき公の生き様すがし/保科正之公を詠む
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俊成しゅんぜいが選びし和歌は朝敵の詠み人知らず忠度ただのり無念/『平家物語』
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歌をよむ道のすがらに飯くひて 排泄・入浴・睡眠すます
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紛らわしウソの広告取り締まるJAROってホントに機能してる?
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グラドルのウエスト軒並み58かなり無理ある設定じゃね?/この歌の方が無理くりすぎじゃね?
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ウソでしょう?いくら何でも盛りすぎよ偽広告のダイエット見て/どことは言っていない
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この歳に胃もたれするよなカツカレー想像だけでゲゲボ!となって
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家系いえけいのラーメンまっぴら御免だ食事くらいは自由にさせろし!
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居直ってグロテスク系専門の歌人うたびと目指し血の色詠むか
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凄惨を極めし斧の一振りが頭蓋かち割り狂人となる/山野一『四丁目の夕日』オマージュ
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発狂のその瞬間にふとよぎる幸せ乗せた走馬灯見る/山野一『四丁目の夕日』オマージュ
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血塗れの祭壇と化す生贄の教師の首刎ねる窓サッシ/蛭子能収『地獄に堕ちた教師ども』オマージュ
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仄暗き水の底から呼んでいる体返せと水面みなもを揺って/鈴木光司『仄暗い水の底から』オマージュ
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腹の横にある小窓を開けて一つ一つの筋膜剥がしゃ存在しない音が鳴る
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我慢だよ。男は我慢だ。明日、一日、トイレに、いかないブチッ
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興味ない話を興味あるテイで聞けなくなって我は中年
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トントンとすっぱいキムチみじん切り韓国風に炒飯にする
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洋梨が熟した頃に約束を取り付けたならば星が綺麗で
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寝られぬ真夜のラジオの二胡の音にどこかで秋の深まる気配
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出会った日心のジェリー震えてた私結婚してなきゃよかった
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もうみんな結婚してるっていうのに 僕はニキビを気にしてばかり
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ダイエット明日からとは言わせない そんな覚悟で頑張りますよ
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花畑を泳ぐコバルトブルーのおさかなが見た夢叶いますように
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