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冬日差す畑の隅に枇杷の花甘き香りを風が運びぬ
42
渡る鳥 春にしたがひ たたずとも 忘れておかむ 人の
問
(
と
)
ふまで
8
けんけんと 声を響かせ 春告げる 梅の花より 鮮やかな君
15
風見鶏 台風の時踊ってて いちばん自由だ論理がなくて
6
どこに行きたいのかな耳鼻咽喉科の魚あなたと、見たい
4
正しさは宇宙に任せて僕たちは自由意志でキモくなろうよ
7
丸からははみ出したくない深夜でも赤信号なら止まってあげる
5
偉そうに のけぞる父の手のひらの震え思えば怒り溶けゆく
28
図書館に見つけた絵本「はなのみち」 幼き音読耳によみがえる
23
大あくび隣で君もあくびしてまどろむ君との優しい時間
9
ひらがなの成り立ちをふと勉強し「ほへぇほへぇ」とあっけに取られ
18
寒い冬ポッケに手を入れてくれるから 苦手な冬も好きになっちゃった
7
母が好きと言えばわたしも好きになる 伊予柑の香に幼日想う
27
仕事とは 任務ではなく 任意です 無理のし過ぎは 無駄なことです
10
君が好きなのは三時間前の私 もうメイク落としで魔法は解けました
8
ダンボール無限に広がる使い道今日は剣盾勇者に変身
7
好ましい感覚にさえ色褪せた疲れ覚えて歩ける歩廊
12
道すがらイヤイヤ転がる子の姿手を焼く母はかつての私
10
初恋の貴女の元彼追いかけて、雪玉握って、さあどうしよう
8
カウンター、本読む貴方が今日は居ぬ NPCじゃないのね、そうね
7
限りなく死に近い生歩ませてまだ死なせずにいる女神様
13
散歩道じゃんけんしながら笑い合う小さなおててで最初はぐー
9
エリートはある日突然転落す 精神疾患告げられた日に
26
元気かな 気になる人が 順番に 夢に現る 睦月の夜に
33
内情を無駄に掴みし雑兵に武将は怯ゑ知は血を招き
14
前世の 記憶を
垣間
(
かいま
)
見たような 霧と光を
絡
(
から
)
めたる風
26
誕生日に贈る 友への
手巾
(
ハンカチ
)
に 絶へぬ笑顔をと 願ひを込めて/涙を拭いて笑顔に
27
廻らない回転ドアに力負け しばし個室で先に笑った
12
アプリにて 会う約束が あるけれど 最初はいつも 緊張解けず
5
聞いてるか 子宮筋腫よ 暴れるな 何も用事が 進まないんだ
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