入社式となりの彼にドキドキと元カレに似て胸を離れない
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木瓜の花 塀の陰から顔出して「おは」とささやく青空の朝
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スーパーの 惣菜コーナー目を引くは 値下げシールの貼られし餃子
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いつしかも 車を走らせ 行かばやと 近くて遠い 夏の海辺へ
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いつしかも 語らいまほし 願わくば 叶はぬことと 知りつつ思ふ
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あの時に捨てた「もしも」を拾い集め 抱きしめてやっと今日も眠れる
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たらちねの南の山は白みつつカラスの声に母は身支度
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どうしたら想いは短歌(うた)に届くのか消化不良の心と短歌と
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漆黒の町の中一つ白い灯と共に周るカブの音
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暗闇の二駅先に最寄り駅改札くぐれば無呼吸の町
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加古川線 二十二時の電車内青いシートと機械音声
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一歩ずつ 君との距離が 縮んでく 過ぎていく日々 各駅停車
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沈黙の 時間さえ愛を 語り出す 声が途絶えて 眠りに溶ける 
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無機質な 電波の波に 怯えてた 今は体温 探す命綱
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いいことが あってもなくても ここに来て レジのおばさん 笑わせて帰る
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おにぎりを二つ買ったらお茶オマケおっと嬉しいおこわが美味い
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できるだけゆっくり咲いてと願かける、つぼみふくらむ通勤路にて。
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憧れが醒めてようやく恋を知る 産毛の光るきみの横顔
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あの人がマスクを外すたび気づく口元のほくろ。花粉の季節。
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白霜の ろうのかげそふ ふゆの夜に 遠くにほへり うらもえのはな
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近似して 綺麗に綴る 言葉より 君の丸めた 誤差が知りたい
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エネルギー保存が真というならば 君に渡した 熱の行方は
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学ランを 抱きしめるのも 今日までか 君の金ボタン 金ボタンだに
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夕方に螺旋を描く筋雲と同じ形の物を持ってる
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雨音が私を過去に引き戻す 現在(いま)を選んだ22の春
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この世には素敵な言葉が多すぎる 修了式でもらう手紙に
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「元気でね」 手を振る君を 追いかけて 引退しても 心に宿す
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己の価値観もち込み秩序を軽んじる職場の若葉は伸び放題で
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愛された子らの瞳の輝きを守りゆくためこの場所に立つ
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雨降りで日が暮れたあと寒くって足首の上カイロ貼ってる
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