ちっぽけな水溜まりでもありんこはきっと溺れてしまうほど海/水溜まり
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八歳で稀少のキミは喜々として世に処せぬ我が業見抜きし
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十五夜の うさぎは空を 見上げては 「おおきなおおきな 青い月だね」
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ポケカラをひらけば友の歌声に深く癒され贈るペンライト
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毛筆はきらいじゃないが 尼そぎのわらべのころから不得手ではあり
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ひと夏はあつあつなのに いつからか あき風のふく仲になったの
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悪筆にて格闘しながら詠進歌書き上げ 少々麦酒びいるを嗜む>のんあるだけどね
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馬鹿と言う 人に本当の 莫迦は居ず 賢いと言う 阿呆其処等に
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操舵室から夜の海へ突き出され 吹かれるままにばたばた泣いた
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スティーヴィーがFor Your Love叫んでいる 僕にも愛は残っているか
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再会を誓い合った日の二人だけに分かる合図で、シオンに咲く花
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潮騒の遠くで消える境界線越しにあなたとわたしフラミンゴ
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教室と診察室の「先生」とその他「センセイ」は同音異義語
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足ぬぐふそのくるぶしの白さゆゑねむれぬ夜をすぐしてけりな
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さびしくてスマホニュースの通知音鳴るたびにすぐ「はい、なんですか♪」
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カフェインは痛みを招く 大好きなコーヒーを断ちはや二十年
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休みとれ、休養せよと言う身体からだに逆らえぬまま横になってる
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トラブルあと 疲労 空腹 にわか雨 傘無し 坂道 黒猫横切る
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大谷も兵庫県も総裁もエフェクトあるや道端の蝶
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そう、運でしかない君と会ったこと君といること君がいること
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赤々と湖の端染まるなか鷺の群れ立ち「見よ」とばかりに
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湖の浅瀬を赤く染め尽くすサンゴ草群野鳥の集う
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その間まこと罪人つみびと暮らしおりそれが何ともやるせなく
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そうぎごの 年金てつづき センターで 雨の午まえ キャンセル狙い(とびこみ)/待ち時間30分
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かゆみどめ かえって痒くなりました。あうあわないはあるものですね
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三年ぶり 喪服ひろげりゃ ウエストが 十センチアップ レンタル八千
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果物も腐りかけが美味いとか云った男を叩いたことある/「も」ってなんだよ
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雨降りは何にもしなくていいよって自分にいいわけ出来るから好き/お腹痛いし
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果物はイっちゃう寸前 美味しいと きくけど今朝のキウイは熟れ過ぎ
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ねこ母はジーンズあまり履かないが ニャンコの作るダメージジーンズなら(バリバリ)
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