蜘蛛は知る巣食おうとして空見上げ秋の天空遥か深さを
19
やってみて言って聞かせてさせてみてそれでミスればさすがにキレる/おい!
16
街路樹の幹の足元集めよう臭き銀杏皮剥きつらい/美味しいんですけれどねー
12
あのマンガ実写化なるんだってねに 喜ぶでもなし悲しくも慣れ
24
おやありゃりゃあの人の歌載ってないどこか遠くへ旅に出たのか
9
思い出にする気はこれっぽちもない君への想いシュッ!と弾ける
10
ヒロスエが人気絶頂そのころのライブで聴いた『風のプリズム』/もう許したれ 
8
『僕たちの失敗』聴いて鬱を増す森田童子のか弱き声よ
12
柔らかな日差しとなった長月も過ぎ行きやっと秋も本番
16
秋雨で滑って転ぶマンホール鉄にものいふ秋の夕暮れ
28
落ちぶれた我が身嘆いて幾歳いくとせか後悔先に立たずが染みる
10
本物にひそむ偽りまた恋も散りゆくまでの裏腹ゲーム
6
目覚ましが早く起きろと騒いでるもうあと五分スイッチさがす
11
辛さ知らぬ鳥らは唐辛子を丸呑みし所さだめず種を蒔けると
6
風を入れ 珈琲淹れて 始まりぬ 転んでは起き 今日もがんばろ
22
咲き遅れ 夜明のまなこに 曼珠沙華 丘を彩る 紅色花火
28
ゴルフとか 酒を楽しむ 人生に 満足したら そこでおしまい
4
私には 理解できない ことがある 神を信じず 死んでもいいの
3
堕落した 世の中にいて 穢れなく 身を保つのは 至難の仕事
4
人生で 高貴なことを 行うか 穢れたことを するかは自由
4
一方に この世に染まる 人間と もう片方に 信仰の人
5
ある人は ゴルフ楽しむ 老後だが あるご婦人は 神殿詣で
4
楽し気に 自由に遊ぶ 子供らを 見ているだけで 憂いは晴れる
7
年配の 女性の指図 する声に イラっとすれば 修業が足りぬ
5
地獄とは 抑圧されて 規制され 注意されてる 奴隷状態
4
大はしゃぎ 野球ゲーム 取り囲み 子供らの声 興奮の渦
6
山そびえ空も水面も青の中 差し色なるや赤しレガッタ
23
「パパとママどっち選ぶ?」と子に問えば「半分づつ!」と手にはノコギリ
18
この会社ブラックですかと面接で聞くバカがいた今日もサビ残
10
月冴ゆる都の空に響くなり家々なべて衣打つ声
7