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おそろしさ 恐怖、不安と無力さを 全て抱えて 私は やるだけ/最終面接
9
スケート場 跡地に繁る 夏草は 氷の日々を 覆いて高し(白久にて)
11
主のなき部屋にたたよふ在りし日の家族の影のとほくこだます
12
そら豆のそら豆色は初夏の色誰も文句は言えないでしょう
6
笑うのはいつの日にした約束か 便箋はもう売り切れていたよ
6
もういない『人っぽい猫』君からはどんな私に見えてただろう
34
海望む道を小走る夏の風 記憶仄かに大滝メロディ
8
この膝がやりたいことを受け止めてくれると信じ今日も
体操
(
リハビリ
)
30
枝渡る声は聞こえて
群猿
(
むらざる
)
の影奥深く茂る夏山
11
物憂さを纏ったスーツを身に付けて駅までの坂を黙ってのぼる
11
上葉
(
うはば
)
漏る月の
雫
(
しづく
)
に驚きて枝飛び移る蝉の一声
12
芳醇な香に導かれ庭隅の竹柵に咲く白藤をみつく
7
打合せ 終えて夜風 浴びながら 貴女の笑顔 想う週末
27
あらし過ぎ
瘡蓋
(
かさぶた
)
剥がし また重ね なに食わぬ顔 凪を疑ひ
19
あの人に聞こえない距離分かってる それでも夢で会えますようにと
13
珈琲に深きため息染みていく 黒に混じりて悩みも溶けて
25
何事も 国境越えは 当たり前 殻の中にて 少し侘しき
15
絹さやを嫌というほど食わされた 実家の飯のああ豊かさよ
11
初夜
(
そや
)
の鐘 双子
並
(
な
)
み
居
(
ゐ
)
る 西の空 秋は来ずとも 映ゆるきんもくせい
9
中庭の プール掃除を 眺めてる 俺に向かって キミが手を振る
5
黄色
透
(
す
)
く花びらうすく咲きなびく初夏の薫りの花は爽やか
18
放たれた稚魚さびしげに漂えば掬う手のあり グループ
L
I
N
E
19
宵の口 帳に灯る 蛍火に
腕
(
かいな
)
を伸ばし 星を取りけり
12
真夏日や 草引き買い物布団干し 湿度低きにまだ救われて
26
夏なのは暦の上のだけなはず五月は春のはずなんだけど
13
トンボ来て夏だと思う五月晴れ
孫
(
こ
)
の見送りに庭に出ずれば
31
遠きより訪ね来し
孫
(
こ
)
の労いに婆の手料理卓に並べり
31
教室の外側の匂いのする本を内側のきみは好きと笑った
6
亡き母の おはせし閨に ひと夜寝て 鶯の声に 目覚めけるかも
20
久しぶり そんなに訛ってたっけ、君 たまにはこっちで リセットしなよ
4
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