ドラム缶転がる脇の道端に咲くタンポポの散りゆくを見る
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もう声も 思い出せない 背の君は 今日も誰かに 甘く名呼ばれ
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良き父と 良き家族を持つ 君が憎いのだ 一つ叶えて オフィーリアになりたい
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まう一度小学校で算数を学むでみたいとおもひ子を待つ
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早く出来た子らを「丸つけ先生」に縦横無尽にうごかす指揮者
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算数は問題を解くといふより考え方のプレゼンの場で
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評判の教師の授業観てみたく四年目にして初の参観
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文系のわたしがたどり着く解はいつも整数 どうか笑って
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生田いくた神社 大きな蓮が咲き始め 盛夏の訪れ やがて告げむと
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桜散り 死んでいくだろう 君の中の僕も でも忘れられないよ 窓に絵を描く
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流れゆく空の風景の儚さに いっそこころも移ろうならば
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まださき若葉の公孫樹イチョウ 無数なる若き銀杏ぎんなん 実る水無月
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忘れ物 取りに帰りに 教室へ 君とばったり 時計が止まる
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晩秋に 横に並んで 鍋を食う 前髪上げてる 君の横顔
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朝桜 満員電車に 君と乗る 近くで香る シャンプー?の匂い
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風よふけ 車輪よ止まれ 今だけは 観覧車の中 君と二人
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催涙雨 差し出す手にも 君はなし  傘なき肩一人 青のあじさい
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クリーニング仕上がり ざっと確認し 来月の支払いに ため息ひとつ
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ありふれた日々の出来事を忘れてしまわぬよう私の心に記念碑を建てる
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雲を呼び風が走れば雨となり跡立つ波の今は行くという
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立ち騒ぎうつるいとまの水かがみ ゆうべの雲はひとときに行く
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4匹で昼寝の頃が懐かしい寄り添い眠る2匹は寂しげ/公園の
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書き溜めし歌を時々読み返し 節のてにをは入れ替えてみる
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返礼のみずいろハンカチ静かに言う 呆気ない別れは夢じゃないよと
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雷鳴が轟く チビ猫 そわそわと おとうちゃんどこ おとうちゃんどこ(ビビリねこ、チビ猫)
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大切なものを失う涙などもう嫌パールは身に付けない
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雨音を 寝床でひとり 聞き入って あなたの朝を ただ想うだけ
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湿度高い!と喜ぶグリーン 恵みなら 不快忘れて 共に潤う
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てにをはの ぎこちなさげな 三十一みそひとの 心のゆらぎ 見えて 隠れて
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森タワー照らしつける夏の光 今年も"熱い"夏やってきた
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