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きつくない太ってないと自己暗示 ズボンのホックはこっそりはずし
17
谷水の深き緑に袖
浸
(
ひ
)
ちて
掬
(
むす
)
ぶ手近く
奔
(
はし
)
る若鮎
23
夏五時のチャイムは鳴れど公園に子らの声飛ぶ夕日
止
(
とど
)
めむ
31
朝のうち家の仕事を全部終え好きなことだけするぞするんだ
23
ビニールは鈍く光って波のようざぶざぶと鳴るさくらんぼ屋根/僅かに一つ
17
目を閉じて合唱のハモリ流れくるかつての少年少女は歌う
17
歌声は皐月の空に流れ行く祈りにも似たアルトが響く
23
ちょっとだけ 眠たくなって うたた寝を 三十分が 起きたら朝に
5
新聞の バイクの音が近づけば 朝靄の中今日が始まりぬ
24
用があり 幼馴染みに 電話した 男が出て 雑に切られた
5
夏近し 干からびた田に水張られ いのち
漲
(
みなぎ
)
りシラサギ降り立つ
19
母娘
(
おやこ
)
とて 言葉にせねば伝わらぬ 母逝きて気づく様々な悔い
19
いつからか
3
時が
2
種類に なったのは
3
得意だと 言える科目は 国語だけ だから言葉に縋り 凝るのだね
4
神童と呼ばれていたが耳鳴りと夜が怖くてしかたなかった
7
トンネルの真ん中時空ズレる夜 ハンドル切って翔び出す天空
13
釣れたれど川瀬へ返す数多き土産の岩魚 食べる分だけ
29
身を屈め忍ぶ歩みの長淵の底へ岩魚の影数多在り
30
左崖 斜面に落ちる小石あり 素早く去りて渓の風吸ふ
21
朝陽差す光りさざめく深渕へ我が竿影を隠し歩みて
23
気温差の春を迎えて渓影へ微笑み灯す山桜かな
21
明け方の冷たき沢に竿振れる都忘れの花なり我は
19
朝霧の一投目にて竿しなり滝の飛沫も聞こえぬ我は
25
朝の瀬の冷たき虫と手の熱を渓の岩魚へ合わす釣りかな
16
炭で焼き枯れた岩魚に熱燗を注ぐ骨酒の沁みる渓の夜
19
ライラック咲き初む夏日シグナルはこのまま赤であってもいいが
25
荷を背負い滝へ飛び込み揉みくちゃを繰り返す沢天国近き
14
ヤマブキを一枝手折り持ち帰りははを偲べば夢に来るらん
34
人のこと あーだこーだと 言ってても 自分のことに なるとわからん
7
ついに今日冷房つける夜となり梅雨の前から夏は本気だ
12
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