無償の愛とはこうなのか 不機嫌でもバイバイをする甥っ子
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浮雲に公園の鯉思い出す 明日こそ雨の予報当たれ
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ギラギラと裸眼に夕陽 赤の雲 黒猫の尾の先何をみる
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見てごらんあれが月だよ 裸眼ゆえ螺旋階段の光にしか
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ひとりでは好きになれないわたしでも一緒にいればあなたごと、そう
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あれが愛だったとか何よりも私がわかっているから髪を抜く
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「おはようがんばろう」っていう9音が今の私を支えている
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海の夢うつつに見たら異世界のキミと傷分けフォーリンラブ
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おはようがんばろう!って載っているビックリマークに背中押される/同じの載せてしまったので、少し変えました
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肌寒く秋の薄空見上げおりきっと隠れている夏探す
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神はなく鬼もまた無し ただ人がもがく荒野の先を見んとす
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朝いく度 胸熱くせし 物語 終わりて暑き 夏も過ぎゆく
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罪なくて 奪われし時の あまりにも 長きを語る 目こそ哀しき
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自販機の当たり確認せずに行く ピピピと鳴って慌てて戻る
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街中に賑わい作るホコ天の人の多さに酔いしれている
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みてみてと呼べばこちらをみてくれる君にさちあれいついつまでも
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秋青しどこまで清く澄みゆくか空には白き雲と月あり
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水たまり遊び帰って吾が子ふと「あめいたねー」とつぶやき笑う
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天高く馬肥ゆる馬、馬刺しにする 生もの苦手ゲゲボとなる
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てくてくと歩いてゆくよ どこまでも 僕は歩くの大好き星人
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十月の夏陽を浴びて断乎としこの世の客人此処に腰掛け
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つり革にとどく背丈となりし子の腋窩の白く夏さりにけり
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七歳の息子の寝顔覗き込み 親バカ二人「可愛い」連呼
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北条の凪は琥珀に煌めきてあらぬ世の者演じてみたり
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神無月 夏日続けど青空の雲と風とは秋のそれなり
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秋だから油断していた チョコレート溶けちゃいそうだよ 冷所に避難
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洗濯も干したし あとはのんびりと チビ猫おつかれ おやつ楽しみにね
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昼食おひるには カチョエペペなど作ろうか 話題になってた 粉チーズパスタ(さ、ビールビール)
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納涼の 日が暮れかけた 夕まぐれ はぐれぬようにと ひくてのぬくもり
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かぼちゃつまみ 口にほうる 間にとろけ あぁ無邪気だな あぁ無邪気だな
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