露の朝 行けない理由探してる 行きたい気持ちを 墓へ納める
14
そこここの隙間から湧くチビ蟻よ アリの巣コロリを持ちて帰えらむ
13
梅の実が コロコロこぼれ 通勤路 昨日はポツリ 一粒の朝
23
エンジンをかけ直したき日のある 止むるを躊躇ふ ポンコツなれば
14
コンビニで テールランプを 見送れば 吸い込まれていく 深海の底
13
気高けき アヤメの藍は凛として その立ち姿吾の背正す 
28
温かき飯に紀州の梅ほぐし削り鰹の茶漬け沁む朝
25
うらぶれた廃屋(はいおく)の庭に夏巡り 青々茂る草木の強靭(きょうじん)さ
12
amaka
8
幾千の西へと沈む涙こそ百合の花弁に結ぶ朝露
21
種を蒔く願う芽吹きを朝顔の笑顔を待てり夏の寛解
29
自転車のパンクを直し心だけ先行く我へ漕ぎだす我や
17
小坊主の田植え跳ねてはおむすびも泥顔笑う緑風ふわり
24
なぜこんな 老母(はは)のため息 受け流し 年とっただけと 軽くつぶやく
8
なんだこれ 原作が俺 主役俺? 監督も俺? 好きにやりなよ
2
カナシミと 名前をつけた ぬいぐるみ 毎日少し 抱いてから寝る
5
お互いに 相手を思い すれ違い ヤキモキするけど ハッピーエンドさ
2
一粒の種の遺伝の祖が目覚む記憶を信じ真水を託す
15
花菖蒲 胸突坂を 下り来て 池のほとりで 揺らぐ群青
10
鯨にも文字が読めたら野薊(のあざみ)の道を作って眠りの底へ/折句・雲の峰
6
鬼門とふ角地なれども 店内が見えてヒットのもんじゃ焼きかな
15
自転車でヘルメットなど子供でも見かけないほど暑い現実
34
歳重ね 日々忘れること多かれど 優しき言葉 こころに刻まれ
13
あまくもの たゆたふ空見ゆ 夜もすがら 雲のいづこに 月の宿れる
6
見上げれは空はいつでもただ在って だから生きているだけで寂しい
6
単語帳開くふりしてスマホ見て 気づいたときにはもう3時
7
机にさ置いてたんだよ缶コーラ 机に乗ったランドルト環(C)
9
ペットの君に見せられない事をするので離れてねごめんね
4
網戸にして風を感じる涼夜 すこし寒くて毛布を被る
6
誕生日 迎える息子ラインにて吾へ「ありがとう」 こころ満つる夜
14