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誕生日 迎える息子ラインにて吾へ「ありがとう」 こころ満つる夜
14
やらかした過去を集めて断崖の上からあばよと投げ飛ばしたい
32
懐の明かりで灯す宝地図シーツのテントは秘密の基地へ
17
買い溜めたマスクまだまだ残ってるゴミ捨て途中聞こえてた声/そしていまポリ袋
8
夢かない 貴女を彼女に できたなら 記念日つくり 花送りたい
15
みあげると天から降りる蜘蛛の糸 釈迦の形の手で絡め取り
12
野良猫の恋の声が聞こえててああそんな時期大変そうで/違うかも?
7
こんなに霧が深くては痛む場所にうまく触ってあげられない
3
トントンと 戸をトントンと トントンと 戸をトントンと されても出ない
3
「大満」での収穫見込み「小満」に葉の繁茂する無花果を切る
4
祈りとも解釈できる声色で油淋鶏を頼むナカムラ
9
雨催い慰めるごと
五片
(
いつひら
)
の花弁整え
金糸梅
(
きんしばい
)
咲く
19
古木ゆえ実り少なき梅の実は風に零れて雨に濡れおり
35
靴履きて
紫空
(
しくう
)
の
下
(
もと
)
にいでむとす 「勝手に出るなや」タバコも吸えず
6
駆け引きと 思いひとりで 傷ついた 駆け引きなんて 俺はしないよ
3
静かなる 縁側通る 風を浴び 客人を待つ 山寺の午後
21
愛のため色のためだと着飾って逃げられもせぬ君、白孔雀
6
葉桜の
下
(
もと
)
バス待ちぬ
間
(
ま
)
に ポタリ
腕
(
かひな
)
に落つ 黒き熟せし実
22
悪意やら 邪念渦巻く 人の世は 異種生物に いかが映るや
14
イギリスは吾が誕生月に戦勝を祝うと知れり十八の夏
7
胡座かく 我に飛び乗る 孫たちと 枝豆食す 楽しき夕餉
19
給付付き税額控除の財源は 打ち出の小槌で降って湧くらし
16
涼しげな 切子に注がれ アイスティー 溶ける氷の 音色の心地げ
19
コンコンと頭を叩き耳鳴りが消えて昔のテレビか我は
23
雨近し襖もゆがむ湿気あり 水無月待たず扇風機始動
21
海からの磯の匂いが
南風
(
はえ
)
に乗り 汽水の町に瀰漫する夜
15
B
G
M
A
・
B
に飽き
C
作る 日々にうつろ・う プレイリストの
12
人間は 食べられなくて 死に至る 曖昧なりし 天皇国家
8
日を逐うて光はまさり
正午
(
まひる
)
にはとかげの走る階段のはた
9
ちかちかと
自鳴琴
(
オルゴオル
)
のごとき 音
奏
(
かな
)
で 満天の星
夜風
(
よかぜ
)
冷えゆく
27
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