駅ビルの椅子で人間観察す 今の若い子顔が小さい
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天気予報ふと引っ掛かる「真冬並み」真冬じゃないのかいつも思いし
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頭から血を流しつつ義姉は言うもう3回目冷静過ぎる
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百年はたつた百年と思ゆれどわが生きることはなきの哀しも
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シュトーレン 小洒落た菓子のようだなと期待しながらデパート向かう
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ふるさとを思ふ林檎のあき箱につまりてありしその赤や青
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黒き山 とろんと映る 信濃路よ 張り詰む寒さ 雪の気配す
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今はもう黒ヤギ・白ヤギ笑えない 爺婆じじばばLINEのあちこちトーク
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SNS 操作方法 SOS 前が良かった なぜ変えるのか?
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大谷は 今年も記録 塗り替えた 期待を超える 期待通りに
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シュトーレン 薄く切っても 量を食べ クリスマスまで とうてい持たぬ
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前向きでGO GOゴーゴーいこう 悲観的になっても仕方ないさと自戒す
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バナナケーキ 紅茶ケーキも焼きたいが ジンジャーマンクッキーを焼かねば
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すこしくらい いとしく思ってくれるらし 夜明けの頭ナデナデ(寝たフリ)
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朝まだき お花摘み起きて 戻ったら ねこに枕が奪われていた(苦笑)
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動物園ニヤニヤしつつ短歌詠むこんな大人になっちゃうなんて
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幾千の子爆弾たち容赦なく敵の頭上に降り注ぐなり
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今日もまた控えめに飛ぶフラミンゴいやまてこれが彼らのベスト
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腹筋を一日一回増やしてく三年後にはムキムキマッチョ/まだ一ヶ月
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精神は器の中で加速する底冷えの朝みぶるいひとつ
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ドライヤー冬のボーナス買い替える焦げくさくない新しい風
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テンポ良く ユーミン流るクリスマス 少し弾ける師走の週末
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溶けだした「わたし」を型に流し入れ、固めて冷やせばよそ行きの「私」。/お題「溶」
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誘われて 飲みは行かない。 俺の手が 君の首へと巻き付きそうで 
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童心に帰って布団にもぐり込む足はみ出して大人に帰る
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俺だけが 未だに首輪を着けていて 愛の名残に繋がれている
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赤と黄の千両すーと瓶に活け清けさ守る公衆トイレ
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あなたとは二歳差になる五ヶ月間だからどうってことはないけど
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携帯もスマホもなかったあの頃は心の中で会話をしてた
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冬晴の 乾いた風にサツマ芋いもを干す 孫娘きみの頬張る 顔を想いて 
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