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落ちる露の 絶え間に浮かぶ ながき夜 恨む東の 空の白さを
7
引き寄せの法則ありは真実か新刊の見出しにふと思いたる
32
梨狩りの 返しつれなし
方
(
かた
)
も無し 悲しき恋も
未
(
ま
)
だ君
愛
(
かな
)
し
8
ストレッチャー向きを変えられCCUへ父よ遥けき地平立つひと
14
枯れ葉踏む感触と 心地
好
(
よ
)
き音 ポテトチップス
咀嚼
(
そしゃく
)
す如し
31
ご近所の 紅葉眺めつ 帰り道 立ち止まっては 花の名教え
24
週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
40
もみじ葉の散り敷く朝の公園を歩けば露のキラリと光る
35
札幌は寒いだろうと婆様は綿入れ半纏を贖い送る
19
伝えども 音に聞きしは 心無く 己で気付く やうにさせたい
12
失敗は 己が認め 萎枯れる 抗う蕾 大樹願わん
11
あたら夜もみじ酔い少し未練少し襟を立てずに石山寺
7
今日までは今年の温み連れており 明日から冷えぬニッポンの冬
17
ひとり寝の煮浸しテーブルに取り残し我も帰りぬ夢のさなかへ
10
手も足も出ずに生死も許されず私変わるな残余の命
15
大根をおろさぬだけでも
楽
(
らく
)
だなと
鯖
(
さば
)
を煮ながらそんなことなど
24
スクラッチの技冴えわたる熱き盤魂叫び夜明け迫る お題・DJ
6
あなたこそ太陽であり月であり宇宙とおなじ愛なのだぴょん
13
青空と 銀杏の黄色 色づくは 紅葉の赤と 我の心と
16
お米券いつどれくらいもらえるの対象外と言っちゃ嫌だよ
21
遅咲きの 朝顔の蔦 立ち枯れて 脇で実らん 紅い南天
18
朝の風シャララと切って細き道 バキュームどきゅーん呼吸を止めて
17
バイキング 麻婆豆腐は 禁止にしないか お前がでてくるからおかしくなるのだ
13
冬柿と言う名のインクなるほどともちょっと濁るうちの冬柿
21
途中まで 完璧だったバイキング 徹底できずに麻婆豆腐
6
ストーブの灯油が切れたエアコンは霜取りしてるおまえらなあ
13
子がゐない暮らしおしへる霜月の修学旅行おやに寒風
11
書きうつす近代短歌写経かな現代短歌はさざなみの夜
14
左眼のうへに腫瘍があり生まれ網膜剥離も左眼だつた
8
「まつたく」を何度も云いてくたびれてつひつひのぞむなつかしき日々
17
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