朝ごはん 富士山望むリビングに ちょっと優雅な気分に浸りて
54
いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
53
来年は我等 が干支のひつじ歳少し早いが賀状の文案を練る
13
七草の値段にひるみ横にあるカット野菜で済ますものぐさ
10
言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
23
腹巻きして眠りましょうか ねこ連れて 外気温3℃ あったかくしよ
17
切り替えは大事だよって カフェオレが しかし下腹部ずーんと重い
20
WeがIになっちゃう日が怖くて 共通点だけLINEする日々  
12
八時だよ登校促す母の声どこも同じと胸撫で下ろす
7
大腸に酒の残滓が居残りて 仕事始めは低空飛行
18
軒先に一人佇むエアロバイクそっと淋しく回収を待つ
10
友に似た高校生にふりかえるお下げの頃にもどるふるさと
19
お月さま受験の子らを見守ってカゼひかぬよに雪降らぬよに
18
今さらに夏らしいことしたくなり 凍てつく銀の六花を思う
14
修行です「それを言っちゃあおしまい」の言葉をごくり今日も飲み込む
10
星影を目隠しす如 膨らみぬ 雪催ゆきもひの雲 寒夜かんやを覆ふ
24
あと五分 まどろむ時間 恋しくて 夢とうつつを 行き来する朝
34
杖つきて道を譲れば笑みこぼれ顔あげ仰ぐ初春の空
34
そう言えば 俺は猫舌 だったかも それはないわと キミは目を閉じ
4
遠慮して 鎖骨の辺りを 触ったら そこじゃ鳴けない キミは笑った
5
わたしって 鳩胸なのよと キミが言う 俺は固まり キミは笑った
3
猫背よね キミが背中を 撫でたとき にゃ〜と鳴いたら キミは笑った
5
冴え冴えと 夜空を照らす満月の 明かりが届く睦月の窓に
23
冬ざれの色無き山のふところに黄色に灯る八朔たわわに
46
うすうすと 感じてはいた ふたりとも ピースの欠けた ジグソーパズル
6
やめていく 人間たちを バカにして 働いている 俺も人間
4
今日もまた あたためますか? よろしくと 家のレンジで あたためている
3
光る窓 真っ黒な俺が 溶け出した 白い線から 抜け道を探す
4
突然に降ってくる日もあるもんだ可愛い仔猫に傘を譲って
21
混ざり合うカフェオレみたいに愛したい甘くてまろやか渋みがキリリ
20