恋人の脱ぎしコートの粉雪のふけゆくままにとけはゆる藍
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ろくがした ニュースみていて ひをまたぐ かっぷレンチン クッキーぽりぽり
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なれぬまに ふゆがきちゃって いつもより さむささみしさ みにしみとおる
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お近くに カルディあるのかな もしもです シュトーレンなければ売り切れなら(3種のあんこの)最中がオススメ>あんこお好きでしたよね?美南海様😸
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母娘おやこでも 分かり合えぬ夜 たまにある 免許への執着 クリスマス気分
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冷蔵庫の中の ノンアルエリアから 柚子をえらびて 冬のスマドリ
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指先で触れる景色はハワイ島光る板から旅路たびじが映る
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駅前に等値とうちな星が散らばって夜には少しまぶしすぎるね
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真冬日の続く夕餉はあつあつのポトフがいいね 夫の好みの
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ファー付きの黒いマントを試着して買わない理由わけは肥えたメーテル
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貴方がいつか来るのだと木の下で 待ち続けてた、夏のある日に
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猫がいる?そんな感じに温かい手編みニットで包む湯たんぽ
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虫がよい つらいときだけ 神仏かみほとけ それでもやはり つい手を合わせ
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とりあえず生きるね遺品整理とかで迷惑かけたくないし
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悪い夢見たくて見てるわけじゃない 震える指を握ってくれる?
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老残のXPのパソコンも“Puppy Linux”で生涯現役!
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高い背と 大きなシャツが 帆に見えて 汚れた靴は 錨に見えた
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暗がりの隙間風に預けた背中木々に囁く熱い滞留
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髪切られ幼子泣いてる美容室 そんな時代が君にもあったね
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気の置けぬ 友と語らひ 大笑い 四十年の 時を経てなお
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人間が ロボットダンス するように AIのマネ するようになる
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菓子を詠む歌がたくさん目について明日の散歩が目指すはカルディ
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ホチキスで頭皮縫う音聞いている肝がすわった独居老人
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精霊が嘘や葛藤見透かして見つめおりたる恥じる私を
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ちゃっかりと我の布団に潜り込む幼な子ふたりの温さ恋しや
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道化師と透明人間 両方を演じてしまうあなたの素顔
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月光に 今宵こよいのオリオン 席ゆずる 今年最後の 明日は満月
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開けちゃダメです御守りは アプリもね開き過ぎると運が逃げます
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豆苗の切り揃えたりし平面にひょろり一本の芽の立つを見ゆ
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白い部屋、カーテンの隙から入る弱い光は、僕を追い込む
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