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壁当ても 「フォークボール」も さらさらと 半世紀前 吾の日課で
11
分からずも聞きつ教わり見て真似ど真似を超えたい一本の道
13
ちりぢりに息は月をくすぐるような雲へ 消えまだ遠い夜明け
4
田畑は 農閑期なら 遊び場で 「田んぼゴルフ」や 「田んぼ野球」
11
アメンボが オタマジャクシが ザリガニが 途絶えてすでに 半世紀経ち
10
レールから踏み外れた私をただ見下していた君の眼窩は
6
見上げれば涙もきっと止まるでしょう ぼやけた世界ネオンのひかり
19
高齢者 事故を起こせば 大事なる 「足踏み外し 階段転げ」
11
やってみて 初めてわかる 難しさ 今だからこそ 経験大事
5
釣りに行き魚の替わりか山蕗を持ち帰る夫少し不機嫌
26
さねかづら さ寝つる君の 寝息さへ
稚児
(
ちご
)
のやうにて いとど
愛
(
かな
)
しき
6
悲しみの 栞は必要 ないのです レシートいいです 箸ください
15
断捨離を言うは易し書斎発押入れ経由車庫止まり
6
寝てる間も 耳が鳴ってる わけだから 起きてしまうよ 夢でも見んと
7
アイデアが 突然降って 来出したら 素直にやって みることにして
4
数ミリの厚みに瞳を輝かせ語るは君とあの日の私
5
いいことも 時にはあるさ 悪いこと ばかりじゃほんま 気が滅入るから
3
野分去り吾には月の暴風雨
合羽
(
かっぱ
)
の代わりはピンクのイブA
6
現状を ひどいものだと 思ったら 気が滅入るから まあまあとしよ
6
部屋の闇照らす横線ブラインド梅雨も間近な静けさの昼
5
相手には 期待しすぎず 自分には 過信しすぎず 肩肘張らず
5
強風に折られし九輪の
芍薬
(
しゃくやく
)
の薄紅と白と大壺にあり
4
先生と 先生と呼ぶ 声がする 父母に次ぐ 尊い呼び名
4
ガーベラを
4
本束ね会いにゆく 薄き匂ひに 気づくといいな
14
摘
(
つ
)
めねども香ぞ残りける恋の花
煩
(
わずら
)
はしくも美しきかな
6
水無月という和菓子食べ古の京都に行った気になった夜
5
泣いているあなたをみると辛くなる 笑っていても辛くなるけど
13
少しずつ色をうしなう少しずつ月から遠ざかる報いです
8
曖昧な空と
24
℃の風 不思議と心地良い梅雨の入り
23
五十歩を百歩へと胸滾らせば 彼岸の朋の盃笑う
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