常磐色移り変わっていく君と世界のようだ春夏秋冬
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この脈みたいな木肌に触れていたら僕も黄色に染まるだろうか日の光を浴びて
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ゆれながら迎えてくれるか枯れすすき 蝕と贖との雲上の寺
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まだ春はよちよち歩いていた君も今日はてくてく落ち葉踏みしめ
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雲一つない空なんて似合わない泣いたり笑ったりする顔が好き
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視界焦げ掴んだ腕も燃え落ちて抱き合うだけで世界は滅びる
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入院の準備にむけた荷づくりも着手出来ずにあゝ無気力よ
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あいさつをかわすくらいの関係が 噂が元で本当になる
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絡まったネックレスチェーンほどけずに 激痛いた身体からだの謎解きの如く
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前かごにちょんもり座る老いたいぬ立てた両耳北風に揺れ
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餞別の花束部屋中さまよってようやく見つけた麦茶のポット
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どろどろとしてた心は凪となり人生ときのうつろい眺むうたかた
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金沢の冬は曇りて空低く頭を垂れて春を待つよう
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冬の陽に脚温めて昼寝するこれぞ至福のリラクゼーション
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猫のよう心地良かった湯たんぽも人肌と言う虚空の温度
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冬のの贈り物かな銀杏イチョウの葉 その黄金色きんいろ寂静じゃくじょうをみる
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靴下を履かず寝てみた翌朝の三歩あるいて凍てつき戻る
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三月みつき36℃で今朝3℃ 人ひとり分の体温消えて
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履歴など見られたくない物もありサファリ消去を検索している
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30パーオフのクーポン ドミノ・ピザ たまにはいいか自分に誕プレ
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やることは たくさんあるが なかばだし ストーブまえに うだうだしてる
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どうか全て幸せになれますようにそれだけだよ俺からの呪い
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友達や、恋愛部活勉学は つぶれた肉まんくらい不快
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嫌いなら 話しかけてくんなよな 愛想笑いする 自分も嫌い
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陰口を 一度聞いてしまったら そいつはまるで ぬるい牛乳
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女郎蜘蛛がまだ生きていそうな風 タイヤに挟まるビニールが鳴る
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転んだとき 大丈夫と 大声で 騒ぎ立てる 女は嫌い
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おせっかい焼きの女は本音では 僕を下に見ているのだろう
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アルピコのバスに揺られてズンZUNさんはれいむ霊夢と帰るかみしろむら村へ
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無意識に時のはざかい端境越えて行き今辿り着くエムMこうぐち坑口
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