仏が手ですくった中に我らゐて君がほくろの眩しさを知りぬ
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十年をひと昔とする傲慢を知らず始めしふた昔前
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雪道を「洗濯板」と喩へても若いナースに伝はらざりき
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お気に入り プレイリストは 今もまだ 君が鳴り出し 胸が春めく
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初詣 君との永遠を 願いてし 大学入試 七日前かな
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ない袖は振れず なおさら触れもせで <詩的飛躍>の 得難きにほい
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よく知っているけど 未だにスマホでは打ったことない言葉:『巻き尺』
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「おーいお茶」妻に呼び掛けてたなんて 今は爽やかオオタニさん
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長年の 友の観察 鋭くて 胸にしまった 想いつぶやく
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『愛してる』 それだけでいい それなのに あなたの目には 私はいない
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実家にて 調整役を 降りてみる 波ありつつも 終わり良しかな
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本当は明後日食すものらしき体の暦がしるこ欲しがる
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二人きり向かうちっちやな宴なり喜寿を迎えし夫の白髪
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月見し夜 漱石を借り 「月きれい」 君は我見て 『百倍綺麗』
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じっと待つハシビロコウの気分なり 遅読愉しむ夫急かせずに /本をシェア
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旅立とう道連れもなく金もなく明日だけあるあの日のように
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暖房の部屋の窓際ピキピキと氷の城のような冷気よ
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母が逝き未だ悲しい涙出ず葬式欠席後悔もなく /悲しき現実
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結露、結露 滴るしずく拭えどもパッキンの黴ニタニタと黒し
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積まれてる石の意味などわからないのにぼくたちはさらに積んでゆく
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やまぬ雪に春の七草となへつつ雪ベラふるふ小寒の侯
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おしゃべりの気分で短歌 生まれの血 幼き記憶の息を受け継ぎ
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花の名など 教え合いつつ 来し道の 別れて明日は 遠ざかり行く人
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天才が掻っ攫っていくもんだから俗だの凡だの吐いて捨てとく
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血液が間違った場所に流れる昼下がりには死んだふりせよ
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かがやきを人の形にしたのならあなたの姿をしているでしょう
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高らかに 叫んでみたい 本心を きっといつかは 叶うのだろう
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年明けて 想い変わらぬ 私だけ ただ君だけを 見続けている
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日の光 眩しいほどに 美しい 届かないのは 君と似ている
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君がため どんなことでも してみせる それであなたが 喜ぶならば
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