ほんさき心の棘の除かれて 見やる夕日の美しさ増す
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洗っても洗わないまま里芋を渡したところで怪訝な顔か
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アイロンをかければ一軍の顔してタンスに戻っていく夏の服
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雲に乗るのはたやすいけど乗り続けられるとは限らない、みたいな
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時忘れ 心ゆくまで 見ていたい そんな景色に 出会えてますか
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宵闇を 煌々照らす 摩天楼 夜景に捧げる サービス残業
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話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
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いまはむかし『松茸』とかいう山里の秋のにほいを味わいし日々
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灰色と 緋色のドラマ 終わりけり 風にかれて 暮るる夕雲
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得意気に ぎんなん煎ってくれたっけ もう何年も口にしてない
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ミステリー 僕にはわかる 犯人が  …いや待てよ待て 振り出しに戻る
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「あいつには 気になる人が いるらしい」 その人がそう 私だったら。
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竹と縄で職場の木々は冬支度 雪吊り美し霜月の空
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たまにはと メガネをとって ぼやけてる 街の灯りに ニコリと微笑む
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さやかなる晩秋の空 見上ぐ如 背伸びし咲きぬ 皇帝ダリア
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晴れ渡る 寒空に見る 星月夜 ゴッホも同じ 空を見たのか
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プリクラを貼った履歴書で大丈夫です住所も電話もわかる範囲で
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言語すら分厚い壁 手を伸ばしても 画面の中の若き日の彼
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子供のと見比べたいので学生時代の教科書をとっておく
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表情の ない集合 住宅を 青の帳が 艶めかしく染む
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N短の写真短歌に投じたるXの「いいね」まさかN短より
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猫でさえしっぽ踏んだら大騒ぎさすがにトラは始末が悪い
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足裏が氷みたいに冷えちゃって心は多分それ上回る
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平等に再び冬が巡りきて終わる命と始まる命
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鳴かぬなら 殺してしまえ そんな歌 勝手に詠まれ 信長は泣く
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いまさらに 顔を出すなよ 観たくない 芦ノ湖帰りの 車窓の富士よ
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夢の国 セレブを囲う 戦略へ 魔法は解かれ 今や幻
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リストバンドリスバンを見てると勇気湧いてくる だから大事にしまっとくんだ>人生初ライブ「ライブパーク・甲子園」のやつ
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笑点が焦点だと Googleで知った僕と 授業でたどり着いた君
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霧深き比叡の寺のともしびのたえざるごとくわがこころもゆ
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