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犬をまだ わんわんと言ひし 幼な日は 人のこころも 近かりしかな
10
四日目で土から芽吹きウキウキと心に泳ぐ金魚草かな
24
親しみがいつのまにやら無遠慮に ガラス扉に隔たれた
溝
(
どぶ
)
7
不安感 迷い 停滞 孤独感 ぼくたちは今踊り場にいる
7
ラーメンを10杯食べて無料にし夕飯を食うのが我でした
14
一粒は0.5㎜しか 無い種に ペチュニアが咲く まさに不可思議
19
がらがらの電車であなた足そろえ リュックを膝に抱えてた午後
13
不祥事に 腹をも切らぬ 政治家の 武士道語る 笑止なるかな
14
拡張の 続く宇宙の 果てのない 波に乗りつつ宇宙を見よう
15
人の手は春巻きよりもホロホロで握るとすぐ砕けてしまうの
11
裏側で お金が動き 急かされる 便利さなどは かようなものか
15
めくったら 元のところに 戻そうよ そしたらわたし 勝てないじゃない
4
来た道は どこかに消えて 帰り道 色鮮やかに アザミの花は
18
幼子の 一挙手ごとの 微笑ましさ 心和ませる 方法得ました
5
泣いたって 解決しないと いう俺に 冷たい人ねと 俺が悪者
4
用水路 カルガモ親子に スマホ向け いいねいいねと 監督気分
11
初対面 生徒の固い 表情が 滑り散らした ギャグにほころぶ
11
五階建て上海蟹が
頭
(
ず
)
の高い電柱を薙ぎ倒して回る
7
ネトフリと テレビの話題で 盛り上がる 3人を前に iPhoneを見る
4
狂乱に 終わりはあれど 各々が 各々として 生きるとき来し
13
迷いなく 前を歩いて 行く俺に 絶対迷うと 思ったとキミ
6
朝の雲 くじらに見えて スマホ向け 今日もにわかの カメラマンなり
13
振り返り 特別なこと 何もない 平穏な今日 それも特別
13
明け方に 寝相の悪い 子どもらを 元のカタチに 戻してまた寝る
8
いつか来る別れを告げた五時の鐘 風で動きつづけてブランコ
10
この浜の岬の先の灯台の光の先の夜の水平
15
寝る前に キミの笑顔を 思い出し 遅れて来たのは 寂しさでした
4
ハイデガーもキルケゴールもサルトルも 焼き鳥を塩で食うのでしょうか
11
解のない 俺の想いが 解けたのは 虚数みたいな キミと出会って
4
カフェバーで バイスサワーを 含みつつ メール処理する 窓際の夜
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