植えられし 青田の水面瑞々し 清きみどりにつばくらめ飛ぶ 
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室生犀星さいせいの「遠くに有りて」とふ「故郷」へ高速道にて通勤するなり
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しあわせも ふしあわせも 俺のせい いろいろ言われる 俺はしあわせ
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倒れてる 自転車起こす 子ども見て 余計なことと 怒る父親
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決めるのは 今月中の 予定まで 未来はあまり 決めなくていい
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月面で 食う地球見そば 七味かけ 君はそっちで 宇宙食かい?
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風呂が沸くまでの時間だけ泣いて良し 気付いたら朝で風呂はしょんぼり
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気が付けば意識がなくて眠ってたことに気が付く朝が来ない死
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24/05/13 ダメ。  25/05/13 うん、やっぱりダメだ。
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好き嫌いしちゃダメなのに自販機は千円だけを飲み込んでいく
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なあ、あのさ、ぜんまいざむらい、生きるため行う善って善なのかなあ
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大好きな本と漫画を積み上げて決起集会生き抜くための
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現れた死神さんがこっそりとささやく「きみは妻に似ている」
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夢にみる眩しい場所でいつの日か 抱えきれないほどの花束
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ある程度 調べることは できるけど 誰かに聞くと 理解が違う
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満たんに充電された携帯をにぎる私の残量がない
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春眠のうだる夕べに風が吹く 私を撫でる慰めのいろ
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微睡みに絡め取られし朽葉こそ実りを結わめ息吹く芽のため
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川挟み熊は泳いで来れないと見くびるなかれ橋は渡れる
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目の前の商店街に潜んでるツキノワグマに『もういいかい?』
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ドクターもスランプがある今日もまた「お薬だけをお渡しします」
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「ひとりでも生きていける」の裏側に隠れてる「ひとりにしないで」
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満月じゃ 逆さに見ても 変わらない そんな姿が 愛おしくもある
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白布の 透かして見える 朧月 退かしてみても 変わらぬ姿 
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あおあおと夏を知らせる枇杷びわの葉と元気をくれるきみはビタミン!
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知らないの?心なんて臓器は無いの あるのは心臓 ひとりにひとつ
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聞き馴染なじむ声によばれる そしてまた、惹きよせられる夢のおくまで
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淡い予感待ち受ける未来怖いから僅かな期待で先に壊す
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桜散る頃、気温はもう夏到来か、風強く黄砂と花粉舞う
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フラワームーン🌕は、明るく照らすよ寝床と心
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