もういちど 洪水おこそう かみさまは トランプたすけ いじょうきしょう  \ドリル ベイビー ドリル
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とりかえし つかないときに ひとのだす あぁといふおと あぁといふこえ
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まばたきに 飛び込む光 音だけが 意思疎通かな 正気さ僕は
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ものづくり マネーゲームへと 転換し 米自動車おとろえた \ 小説名忘れた 経団連会長交代
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栄養を摂るのだ あなたを守るため 全てにおいて 体が資本
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ゴミ袋に入れるべきゴミ横取りし、部屋に溜め込む怪物が、僕
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たのしげにほほえむ君の手をとりてどこかとおくへつれてゆきたし
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今までの過去は間違いじゃなかったよ その言葉がほら、絆創膏となる
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孤独はない神が死せども慈悲深きアポカリプスに抱かれてるから
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太陽が眠りにつくというならば君の狡さに溺れてあげる
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美しき矛盾と赤き蛋白質 足したら解は人間かしら
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水と時 流し流され終着点 唯だ運ばれながらその時を待つ
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雪華落ち見上げる顔に降りかかる冷たさ少し爽やかに溶け
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雪積もる路面電車の屋根の上もうヒーターも入っている頃
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バガボンド寝転びながら読み耽る弟叱る疲れる姉は
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うっすらと路面に積もる雪が溶けその上にまた降り積もりたり
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知りたくもなかったそんなの今頃に恋愛感情なかったなんて
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動かない ストーブのそば はなれずに 右側だけが ホカホカの猫
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この季節食べたい魚は鰤か河豚ひとまず割烹にでもいそいそ
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後悔か恨みか未だ十八の進学の道閉ざされた事
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噛み切れぬ想いはだんだんずっしりと背中に回りて重さ増したり
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恋歌をつづってばかりの短歌見て紫式部の姿を想う
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あり得ない話しは聞きたくないなどとなぜ言い放つぼくの気持ちに
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いい加減疲れるのよねこの仕事そういう君に冷や酒を注ぐ
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ひかる人 八木重吉の詩のような真っ直ぐなきみの言葉眩しい
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いつの日かあなたと出逢う 僕たちがいない庭では子犬が走る
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星になどならない人を標にし 迷うことすら幸福だった
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未来とか床にちらばるゴミだとか 見ないふりして等閑に付す
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博多駅平日なのに人集り人の流れに飲み込まれそう
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次会う日きみは笑ってくれるかな 手首に当てたカミソリを置く
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