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スキャンティも ブラもかすかに 透けるまで 白き薄着の 夏にまばゆし
11
雨降りて窓閉じた後除湿する温度は冷えるボロエアコンよ
6
司馬三島安部と大江の比較表 コパイロットは即座に示し
13
安らかに たつる寝息を 聞き届け つと背を向けて 寝返りを打つ
17
雨季近し木ノ下闇の腐葉土に 夏の虫らの蛹脈打つ
16
寒天の 中空(なかぞら)高く 泣きそうな 顔して月ぞ蝕(は)え 初めにける
10
バファリンを探してあぐねて泥縄の混沌と化す
抽斗
(
ひきだし
)
を混ぜ
5
大雨の去りてそろりと梅雨入りす 更待ち月は待ちくたびれて
15
月つとめ
(
月経の隠語
)
冷房の風険しくて吾を癒やすは窓越しの風
5
雨近しせはしくなりぬ風鈴の音も孕みし
酸漿
(
ほほづき
)
の殻
14
薄冷への朝
入梅
(
ついり
)
前の曇天 跳ねし前髪 手櫛にて撫ぜ
24
テレビから「荒木さん」のセリフには反応するなよ君はアレクサ
8
本格のハイレグ水着の
鯱
(
シャチ
)
姫に 追われて泳ぐ私は鰯(日曜水練)
13
サバ缶の味噌汁すするあさげ時目玉焼きならにんにくオイル
9
渋滞で動けぬ君へ遅れても良いと返信できる喜び
21
笑っても泣いてもそこに君がいてこんな気持ちを恋と名づけて
8
数ヶ月ぶりにパックをした朝に雨が降ってるたまには良いよ
10
馴染み無き町に彷徨ひ人求む我も小さき旅人ならむ
21
マジですか花火売ってるコンビニで今年もきっと暑いエグいよ
18
卒業のアルバム見れば遠い日の風の匂いが今をすり抜け
20
梅雨寒の街ゆく人の服装は 長袖七割半袖三割
12
夕暮れどき
しんしつ
(
寝室
)
・かーてん ちょいと開け おそとみるのが チビ猫ルーティン
20
時と言う川に流れど抗える過去ある人は幸せだろう
14
朝晩の冷えは
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
ものぐさの着てる七分に日除け腕カバー
17
うす曇り 少し風あり 心地よし 何でもできる 欠伸もよおす
13
寝る前に あなたの大きな耳たぶを 思い出すのは 恋かもしれない
8
新品のバスマット敷く二千円で幸せ早く買えばよかった
6
ルーティンのピース二、三個欠けゆきて 四、五歩近づく 老いの足音
14
教習車 後ろから見て わかる汗 昔の自分 そっと距離取る
7
愛でて泣き 笑った日々はここにある 「ありがとう」へと変わる寂しさ/嵐の止んだ日
9
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