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もし世界が明日滅んでなくてふたり愛し合っていたら皿洗いなんかしない
3
埋め込んだ金属が鳴く氷点下きみのかみさまは多分盲目
3
雨予報曇りの畑虫飛ばずどこで彼らは空を眺める
5
もうまもなくわたしの心は死にますが 抜け殻になってもどうぞよろしく
3
アイドルの過去を暴いた元カレの不審死事件は報道されず
6
感性が感情が消えてしまう前にあなたに出会えた それだけでいい
5
食卓の芍薬落ちてコーヒーへ 幸か不幸か決めかねる朝
14
夕暮れにひとつ鳴きける時鳥涙落つがに橘の降る
7
勇気出し〈ネット対面〉購入す 『指定濫用防止医薬品』/パブロンだけど…
10
abura
5
義母からメール 平仮名だらけ誤字だらけ 愛おしい文字 そこに義母が居る
13
あとがきに加える言葉探りつつ 終章開く 筆の運び路
8
怖いほど性格分析当たりけり 次の飲み会断るが吉
7
ふと思う あと何回 共に食す 一回を大切にと 心に誓う
8
願わくば 時を巻き戻し 君は何を 言いたかった 何をしたかった
8
カラオケ後 サーティワンのチョコミントを食みつ 友と積もる話をす
22
刺す糸が交差する時きみ想う結びめ作らず未完成のまま
17
白寿の義母 ひたすら前向き今日を生く 笑顔の裏に幾多の苦隠し
15
夜学の灯 部活の劇にはまる君 ナポレオン墜つにわが身重ねつ
15
ここ5年 なんてことない 日々だった 別れて欲しいと 言われるまでは
4
気を吸へば太極拳の声響き朝の
静寂
(
しじま
)
をセキレイの跳ぶ
24
居座りて 夏風邪いまだ癒えぬ身の 若き日遠く齢を嘆く
18
契り夜の寄らば募りし月ほどに高き思ひの心地こそすれ
18
逢えぬ日の満つる心を寄せ合えば月詠むごとに影ぞ恋しき
17
束の間の別れの笑みを逢う日まで抱きて満ちる我が心かな
13
葉先より幾万の月が滑り落ち 音なきままに 夜明けを濡らす
12
宇宙
(
そら
)
の果てから届いた手紙に文字はなく 時空が歪む音だけ聞こえる
3
染みていく 渇いた心にあなたの声がやさしく溶けてわたしを癒す
3
人伝いに語られる自分がみじめでも わたしはわたしを誇りに思う
3
叫んでいる 夢の麓で足踏みし 変わらぬ今日に失望しながら
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