𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬の略です
世は地獄ここに残していけるかと好きぴ(遺体)を食った終末 0
眠らない街、人、木々に囲まれてやっと眠れる貴方でしたね 1
朝四時にヤクルト1000を買っていく男でしたと紹介されろ 2
人ひとり愛するだけの適量も知らずに割れた揃いのグラス 11
カーテンを潜り抜け陽が右乳を照らす そっちに心臓はない 1
放課後の理科準備室でハツを焼く君と同じクラスで良かった 1
ジュブナイルと名付けられたマニキュアを小指に塗ってすぐに落とした 1
予感から目を背けては笑い合いふたりはずっと友達でした 5
劇場の前に群がる考察を温いオレンジに混ぜて捨てる 3
叶わない想いばかりが光るから夜空に伸ばす腕が足りない 2
ネコちゃんの耳ない、ないと泣きながらもうひとくちを強請る純真 0
朝八時ジャスコの前を通るたび十四の私がアクセルを踏む 2
空想の世界は毎秒崩壊し誓いのキスで億度目の朝 0
壊れゆく全てを思う無花果のパフェを頬張る君を見ながら 2
木曜の街でばったり奴と会うポーズ画面のボタンを探す 3
担任の屍を焚べ暖をとる君と同じクラスで良かった 2
本当の春も分からず液晶で気温を見てはコートを羽織る 1
この世では俺のものにはならぬ人のPontaカード盗んだ四月 1
恐竜の背骨を撫ぜた青い目で未来を刺せる君は正しい 1
退屈がアイスみたいに溶けだして顎へと垂れるまぶたを閉じる 1
天国に向かう途中のファミマでも三割引きの七味詰め替え 4
元彼と観たハリポタを金ローで一人観ました人が死んでた 1
「あたしこれ遺影にしたい盛れてるし」マジでやったよあいつマジ好き 0
ハム太郎、明日世界は終わるけどいい日じゃないって誰が決めたの 2
毒親の話を笑ってする君とドリアで舌を火傷した僕 0
青空がピンクだったら良かったな君はド派手な煙になったろ 2
「うそじゃん」笑うあなたの無邪気さに焼かれ死にたい何遍だって 1
祝福や呪いを知らないままでいて獣のように椿のように 0
今日もまた不意に溢れた寂しいが排水溝に流れたぽしゃん 3
ふあふわの犬を抱きしめるみたく愛してみたい赤の他人を 1