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桜色のそのつま先に熱伝う 無邪気なふりが なまめかしくて
9
曖昧な世界の輪郭 神経は痩せ細りて文学となる
6
雪が降る予報 施設に母預け 少し安心している私/介護
34
強風に押し戻されつ突き進む あの鳥のごと きょうも前進!
8
「生きている しくみがわかる 生理学」 タイトルに惚れ買った医学書
28
今日もまた日の暮れゆくをぼんやりと 五七五七七捻りなどして
19
ワコールの赤い腹巻きあゝ
温
(
ぬく
)
い 温かさには幸せ詰まる
26
足元に散る花びらの主なし どこから来たの 私は香川
7
駆け抜けてきたんだ すこし休みませ お腹あたため ねこを抱いて
23
清楚なる白梅の咲く高尾駅 降り立てば吹く風の
香
(
かぐわ
)
し
32
寝ぼけ顔 そこに大きな ニキビあり 体の訴え 連休をくれ
5
鍋つかみ両手にはめてフォッフォッとバルタン星人真似てた姉貴
29
税金を武器と選挙に溶かすので 働かせては働かせては
18
たくさんの思い出抱えて生きていく 墓場に入りきらないほど増やして
9
大寒波訪れ予報のかたわらで われ関せずと眠る愛猫(あいびょう)
12
大寒は暦どおりの寒波来て 面目保つ二十四節気
22
風の音 空き缶カラカラ 回る音 静かな部屋に 薄く響いて
13
年取ってできなくなって困ったと思ったもんだ。慣れりゃ普通だ
19
紅
(
あか
)
き花咲きぬ
去年
(
こぞ
)
まで
山茶花
(
さざんか
)
の切り株からは 悲涙の匂ひ
27
甘やかな乙女、世界はそれだけ おこりんぼの殿方も削げば無垢な少女のかたち
6
海の果て 古代の王者は巡り合う 人が造りし鉄の王者と/映画『メガシャークvsメカシャーク』
7
携帯の ラジオをお供に 聴きながら ラジオ体操 足取り軽し
15
思い出は思い出のままと言いつつ、ライブの音源しれっと買ってる。
16
急きょ呼ぶトイレ修理もいいことに共に慌てる家族いる夜
24
折れちゃった今日は母さん休みます何もしないよなんにもしない
31
「まっいいかぁ」わたしの口癖きょうもまた のんびりシニアのいちにち楽し
10
うんうんと頷く前に でもね…と否定 素直じゃないね あなたへのわたし
8
大寒の朝に 暖房1℃上げ だあれも風邪を 引かないように
31
うたた寝の 縁側に
陽
(
ひ
)
は こそばゆく 押し当てられる
背中
(
せな
)
に
小
(
ち
)
さな手
13
腹減れば水飲み満たすやすらぎの 貧に見紛う老境に居て
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