角障つのさはいはに吹きつく風寒み浜が千鳥そしきり鳴くなる
10
この家において私は自由だとPTPをプラごみに分け
6
劔太刀つるぎたち踏めど踏まねどはえこそ え伝はなへば我が死ぬましじ
6
貴方との家庭の記憶捨てる事切り裂く前に嗚咽もあった
21
捨てるのは良い事なんだと気づくのに半世紀以上勉強したよ
19
秘宝など見つけたような歓びが空いたスペースシンデレラフィット
12
片付けは片をつけるかお仕舞いか収めて出してまた元通り
24
低俗な広告は鏡 見て「死ね」と思う私もまた低俗で。
7
雪が降り 心の準備 出来てない やんでくれよと 外ばかり見る
9
明後日は紅葉を見に行く小旅行独り旅にも慣れてしまった
10
「自在求め自在無くすくらきこと なり」と思ひ続けたることよ
4
とりあえず六名キープ この恋がうまくいかない時の保険ね
13
愛したい愛されたいと願うなら西へ西へと帆を張り進め
14
塾帰り   いつもの道も 真っ暗で 少し大人に なった気がする
12
関わりはなんも無いはずだってのにはぐれまいとする。「他人」の群れから。
11
半袖をようやく仕舞う霜月に故郷さとから届く雪の便り
25
知恵を得しものはやさしき みづからのみを得しものはおごりけるかな
5
夢のまま生きたるなれば なほかかる虚を表さむ文をかけるかな 
7
1%パーの期待を持ってメール待つ 世の無常さを学んだアラ還
16
この年の秋は何日あったやら暦の上で明日は立冬
19
いわし雲うろこ雲とか昔日の人々海を愛していたね
36
飾り付け出来ないように出来ている嘘で塗り固められた想い
5
遠近おちこちの峠の雪の聞こえきて今年の秋は大急ぎです
23
さまざまな よしなしごとが気にかかり 5時間ほどだが よきリフレッシュ>宇治一人旅
21
定時前やらかしたこと報告し 2時間怒られ残業付ける
9
ジャズを聴く ただそれだけで 大人びて 分かった顔して 目を閉じ揺れよ
9
逃げ出して 卑怯者と 言われたい それで逃げが 認められるなら
6
何事も過ぎ去ればただ幻と肝に銘じてラッシュ時の夜
10
店内に歌声響くコーヒー屋 小さな客に頬緩む秋
11
遠ければ遠いほどきらめく星のようにならない思い出たちよ
7