戯れの様に 翔びけり つがいたる二羽の目白と 山茶花さざんか咲ける
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透明人間ゲームで本当に見えなくなった僕を愛して
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帆を張っていざ漕ぎ出でぬ大八洲 嵐の夕べ吹雪のあした
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潮風に 乗って届けばいいと思う 諦め満ちたこの歌声が
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周る星 幾星霜を繰り返し 島神落とせお前の海へ
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バトラーを 見たらやっぱり 最高で 学んで良かった分析哲学
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空を飛ぶ 夢を見たのも久しぶり 目が覚めてすら眩ゆい世界
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窓に松 ひよどり叫ぶ 襟口に手を差し 暖をとりたる講師
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島風に たなびく旗の その向こう 青海ぞ晴れて 我を呼びたり
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時雨降るその右肩から滴った貴方の隣を十五分
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冬の夜に東京タワーを眺めてた紅くて冷たいその塔を
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海沿いの街に降る雪想い出と泡沫の恋一炊の夢
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本来は相合傘をするはずの夕暮れに降るゴースト・レイン
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今日君と話せずにいてそれゆえか君もなんだかつまらなそうで
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感情の欠如と蟻の行列が交わる先のカフェで会おうか
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しらたまのしろきたまのおゆらゆらとこころゆらゆらそのしらたまに
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ぬるま湯にいると思考も行動も認知も全て閉じる 上がろう
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少しだけ君の敬語が抜けている ただそれだけがもう嬉しくて
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いい大人ですけど良い子キャンペーン終了につき連絡不要
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中庸の場所は何処にも無いらしい同化しないで流されず行く
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「お客様のお忘れ物ではないですか?」と手渡される誰かの右耳
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窓硝子 映してみたき 坦懐たんかいと 働くおれの エプロン姿
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欲しいのはオンリーワンか友だちか 固有を介し得たつながりへ
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ワレワレハバルタンセイジンダッタネェソンナジダイモアッタノダネェ
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きみたちが空に溶かしたなみだならぼくがさきほど雪にしました
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こんこんとふるゆきふかくこんこんとまだこんこんとめざめずにいる
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この庇護に思ひ伝ふる事出来ぬまどろこし 暮るる空のやさし
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明日から働かないとダメかなあ休み終わるしやっぱダメかなあ
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「自足せよ」 近しい人へそう思う 気づく 僕こそできていないと
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見ててよと嘆く私を遠くから見ている私が歌っている
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