「死ね」よりも「殺す」の方が愛がある。いつか誰かがこう言っていた。
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なめらかに滑る北風描く白あなたはそれをさよならと呼ぶ
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マヨネーズ ぽんず 最後はで食べる レタス一個は ひとりにゃ多い
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もうだめだおなかへりすぎうごけないだれかごはんをつくってくれよぉ
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記憶すらなくなるほどの青春を抱えて惑う日々のがらくた
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東京の足下の民へ何思ふ 光に腕を盗られしオリオン
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密かなる 下北沢の夜の風に 春を迎えし 君の髪かな
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いつだって君に逢えずに苦しくて でも逢えたって苦しいままで
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寝ないのは あなたの声が鈴だから あなたの熱を貰いたいから
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奥さんが寝てから私とラインする 正直な時間と言う貴方
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いやな奴、嫌われ者で、みそっかす  そういう人に 私はなりたい
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千早振る神を殺して草枕 誰が私を鬼にしたのか
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どうすれば鬼にならずに生きられる? 誰も教えてくれないじゃないか
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その昔レオリオだって言ってたよ 金さえあれば、金さえあれば
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あたりまえ その有り難み たりなくば 気づかぬうちに あまえと変わる
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僕だけを求める欲に僕だけの欲で応ずる幻の僕
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棒針で恋々々れんれんれんと編み進み積もる雪さえ置き去りにして
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LINE keepラインキープに残した字 あなたの好き 何度でも見て、思い出してる
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私への好きを消費されてしまうことが怖くて前に行けない。
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世知辛い 自分のために 襟に挿す スミレ買おうか 牧神の午後
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自転車のたましい海のたましいが先生には見えるのですか
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仕事って無理無駄コミの物語 そう思えたら今日は吉日
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片割れを埋めるみたいに寄り添った希望のカケラが君を削る
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インスタの「親しい友だち」編集の意味と定義を教えてください
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どうしようもない短歌ができました ついにようやくできたらこれか
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ピアノなどやめろ冷たい住宅街きみはまほうつかいになれない
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もういいや別れてくれてかまわないだって春とは暴露の季節
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アボカドの大きな種をくり抜いた。ぽっかり空いたその穴を見た。
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甜茶落としチャイティーグラスに湯を注ぐシルクロードのまぼろし甘く
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恋でなく 諦める人 またひとり  友人帳の 頁は少ない
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