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シナモンのかおる朝にも限界があるって知った 一日二錠
3
泣きながら別れを告げる君の声 それを支えるスマホスタンド
2
山上の
社
(
やしろ
)
を照らす月光は吾の子どもの心の
子守唄
(
ララバイ
)
3
ねたふりをしている耳にかぜの音われの内なるこどもふるはす
2
死は作品ではないはずだ文字列で存在をかき消してから死ね
1
ぼくたちの出番だ空でほのぼのと秋の行進するひつじ雲
5
此岸から見えぬ彼岸の想い人ふと追憶の君の声かな
1
なんかもう在宅と株とマンションで雑に稼いで猫と生きたい
2
朧月夜に 怪盗二十面相の 影が映るよ
1
弁当のレギュラー会議の時間です。(フキは覚悟を決めていました)
3
下腹部を研いだ刃で貫かれ 「溺死する前に抜いて下さる?」
0
直立も出来ない程の酔の果て 朝はまた来る仕事に行こう
1
すりきれてすりきれて干割れた自信せめて自分に赦されたいよ
2
本体はここではなくて文字列の間にあると言い切れるなら
1
「ていねいな暮らし
(笑)
」と笑う人たちはどうせ救ってくれるわけない
1
にぎった手が きみだとわかる こんなにも さっきもちゃんと消毒したのに
1
エアコンは口から涎を滴らせ極地の息吐く
獣
(
けだもの
)
となる
0
失ったひかりと共に名を変えて月は見えなくなったって月
6
りんご飴 もはや縁日では食べぬ ナイフとフォークで切り分けて、秋
0
昨日見た映画の評価を聞いてみる 君のレビューは信じてるから
3
日に透けるすすきに白く風吹きて水無滝の川ぞ流るる
1
りんごには 中身があるか 空なのか さっき電車が通っていった
1
寄せては返すカーテンにモビールの音近づいてまた遠ざかる
2
よりかかるはちみつを売る店のドアまだ名を知らぬきじとらの猫
1
真夜中に期限切れなるどら焼きを昨夜食べたわ 僕、元気です
11
「秋」というものはいつからいつまでか 今日の日差しに問いかけている
0
顔色の悪い女と身をよせる東海道線は二十二時
1
籠枕に魅せられたる それ程までの母の年輪
2
しみこんだ あまみずがからだを おもくする だってあなたもわたしだから
2
ひょうめんに 浮き出るものしか みえないから カラスの羽にさわってはいけない
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