秋祭りゆらりうかんだ露店の灯不要不急の待ちわびてた灯
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世界中みんなが死んでゆくような夕焼け電話にもう出たくない
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公園の砂利ともみじと夕暮れと初恋の日とおんなじベンチ
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人の無い家の裏庭尋ねれば 葡萄の下に懐かしい影
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満ち足りて注がれ続け溢れ出すお前がくれる土水光
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夜は空けて朝は来るから困ったら思い出してよこれまでの空
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水曜日の 放課後グラウンド 金星探すフリして 君を見る
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青春の条件はきっと一瞬で僕の放課後君が横切る
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人は死ぬと水族館に行くという二人のための優しい密教
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すれちがうことも運命 味のないチューインガムをまだ噛んでいる
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さざ波のようにあなたの眼に寄せるブルーライトを妬み真夜中
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君はいま僕の手を引き地下鉄を地上区間へ導くひかり
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たった今気づいたように装って見切り発車の声だ おはよう
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レグルスのかがやきのその穏やかに穏やかに星月夜を均す
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欲望の分岐をわかりあえなさをヒトの栄えとして祝うのだ
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我等みな誰かのエゴで生みだされ誰かにエゴを託し去りゆく
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いやだなあ ひとを好きに、なりたいなあ (こんな分厚い壁の中では)
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「今僕が行くまでそこで待ってなよ」何度も言ったね 待たない君に
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君は日々 日々美しさを更新し 僕はひなたで枯れゆくままで
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透明な風鈴窓の下にあり僕の心も夏に置き去り
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寂しさに気づかないまま時が経ち紅葉もみじのときに気づいたとしても
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覚えてる。 君の手の 温もりと フラペチーノの カスタムの数
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悔しいの 試合で負ける事よりも 君が私じゃなくて あの子といること。
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今日もまた僕はだめだと泣く夜のタオルケットのそのやわらかさ
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君のこと好きになりたくない理由わけは嫌いになるの嫌だからだよ
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やわらかな木漏れ日に咲く一輪花 その名を呼んで そばにいるから
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心など熔けて無くなれ 籠の中 朽ちて詰まった臓腑とともに
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生存と繁殖という原理すら個体はしばしば無視しますから
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山積みの廃車ひとりで親を待つダイダラボッチの子が多分いた
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失って 失って失ってなお まだ失えるものがあるとは
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