港湾  フォロー 7 フォロワー 3 投稿数 36

誰かの感情借りてきている

かなしみに痛苦、いっさい僕のもの 誰にもやらぬ君にも見せぬ 

見てごらん月の消えない朝だから夜の魔物が彷徨いている 

白糸に絡め取られて息絶える彼の人をただ夢想している 

おはよう その一言のためだけに、あなたのために明日もあるのだ 

一斉に鳴きだす木々と憩いつつ傾ける缶君への手向け 

三更にすすき分け入りけもの道辿りて征かば相成ろうとも 

いにしえの約束がいま果たされて俺たちはもう離れやしない 

恋しさが溢れ出しては感傷に過ぎないと言う「臆病者が」 

アドバイス愛を小分けにしておいて死にたいときにひと粒舐める 

耳につく軽い冗談軽い嘘それでも好きだこれでいいだろ 

温い風頬を撫で捨て去っていく八月八日の熱を嗤って 

この空は誰のものでもないのだよもちろん花も風も心も 

ふたりにはほんの些細なことですね終末の雨、流星群 

弱いとこ狡いところを愛してる(わたしだけだと言ってください) 

夜明け前推ししか勝たんと呟いてその一言が遺言になる 

愛なんてそんなものだとあなた言い、そんなばかなとわたしはじめて 

さよならのやり方だって知らないし聞きたかないよ終わりだなんて 

ダメになる前に食べてね 人体もナマモノだから冷やしておいて 

だいすきだ! それだけで人は死ねるし現に私も三回くらい 

過ぎし日が積み重なって山となり川を伝って海へと至る 

あなたとは、時空を越えて巡り合う約束されたわたしのすべて 

寂しくて君の心をめちゃくちゃにしてやろうとし膝を突いたり 

どうせなら運命ですと名乗り上げ攫ってみてはいかがでしょうか 

闇のなか集い始める歪さや憎しみたちが万病の父母 

寂寞を読めない書けないけどわかるきっと誰もがさみしいんだね 

淡麗の潰れた缶とオフィーリアの如く沈む宵のはじまり 

紫外線避けてく君の肌白く島の砂浜無垢のカンバス 

幸せは常に誰かのものだから私はそこのパセリ貰うね 

どうすれば好かれるのかと考えて好みでもない服を買ったり 

自転車のトップスピード駆けていく君はどこの子夏の申し子