Utakata
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烏有
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我が物で語って聞かす詳らか誰かの感情借りてきている
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死ぬときは死ぬだけなのだと諦めの良いか悪いかわからないヤツ
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海に行くと言ったきり帰りそうにないからひとり空を見上げた
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掛け違うように狂って崩れては姿かたちも失ったけど
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人知れず腐り落ちてく身とこころ恋は嫌だな愚かで惨め
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満ち足りて注がれ続け溢れ出すお前がくれる土水光
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蛮勇の破片散りにし砂原よ神の憤怒を知らしめたるか
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酩酊のあなたそれでもはっきりと私を呼ぶねこのひとでなし
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空に灰色の猫が横たわって犬好きの君は傘を買った
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君の手の温度と皮膚の手触りを思い出にすることを許して
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夜裂いて天から地に落つ束ひとつ稲はごそめき
夫
(
つま
)
を迎える
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太陽は照らすことしかできぬから道の半ばで百足が死んだ
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世界から愛されている君のこと嫌いになるただひとでありたい
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かなしみに痛苦いっさい僕のもの誰にもやらぬ君にも見せぬ
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見てごらん月の消えない朝だから夜の魔物が彷徨いている
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白糸に絡め取られて息絶える彼の人をただ夢想している
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一斉に鳴きだす木々と憩いつつ傾ける缶君への手向け
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三更に
芒
(
すすき
)
分け入りけもの道辿りて征かば相成ろうとも
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いにしえの約束がいま果たされて俺たちはもう離れやしない
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恋しさが溢れ出しては感傷に過ぎないと言う臆病者が
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アドバイス愛を小分けにしておいて死にたいときにひと粒舐める
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耳につく軽い冗談軽い嘘それでも好きだこれでいいだろ
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温い風頬を撫で捨て去っていく八月八日の熱を嗤って
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この空は誰のものでもないのだよもちろん花も風も心も
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弱いとこ狡いところを愛してるおまえだけだと言ってください
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夜明け前推ししか勝たんと呟いてその一言が遺言になる
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愛なんてそんなものだとあなた言いそんなばかなとわたしはじめて
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さよならのやり方だって知らないし聞きたかないよ終わりだなんて
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ダメになる前に食べてね人体もナマモノだから冷やしておいて
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だいすきだ!それだけで人は死ねるし現に私も三回くらい
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過ぎし日が積み重なって山となり川を伝って海へと至る
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