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まっくらな砂浜をゆく(ざくざくと) たとえどこにもゴールがなくとも
5
あどけなく 母を見上げて 輝けり わが猫
(
こ
)
の瞳が一番星だ
7
閃
(
ひらめ
)
きし 歌を何度も 推敲す
咀嚼反芻
(
そしゃくはんすう
)
繰り返すごと
10
ドラマ好き新作始まり追いつかず 家事の時間を削って楽しむ
9
時折は料理レシピも飛び出して笑い声立つ雨の歌会
6
BLの 歴史展見て 決心す 私も一作書き上げると
7
文明の充ちる銀河も端々に未踏の星はまだあるだろう
5
くだらない 一日なんて 決してない 上司が語る 居酒屋教室
10
小さな手 オレンジゼリー バナナを持って じぃじと駆け寄る 孫とコンビニ
11
夏の雨には体温があったから思わず傘を閉じてしまった
9
大粒の涙が黒いマスカラを星屑にする 対ありでした
4
孫が来て やっと懐いて ぎゅっとする 昔の娘を 思い出すかな
6
そーいえば 映画「キャリー」も 宗教二世 こどもに真理 説くは無理じい
9
朝かすみ
春日山
(
かすがのやま
)
に
棚引
(
たなひ
)
くを うす目あいたる
盧舍那佛
(
るしやなぶつ
)
みゆ
2
日別朝夕大御饌
(
ひごとあさゆふおほみけ
)
の きこし
召
(
め
)
します
大御神
(
おほかみ
)
の
人草
(
たみ
)
安かれと
思
(
おぼ
)
す
大御心
(
みこころ
)
2
これ以上入らないでの目印にあなたの瞳に引く二重線
6
不安時は爪噛む癖のある吾子の短い爪撫で「だいじょぶ」と言う
9
知ってると 思い込んでの 行き違い 人の配慮の 難しさ知る
8
新居にて ごめんなさいと 誤りし 今更なんだと 別れし妻へ
2
夏休み地獄の鬼の行き先は大江山荘鬼ヶ島ビーチ
1
夢を見た夢の中では幸せで 仕事に向かう足取り軽く
8
悔
(
く
)
いはない
貴方
(
あなた
)
の想い出持っている 私は無敵生きていけるよ
6
空高くそびえる入道雲こそが僕らふたりの夏の墓標だ
3
今日もまた土曜出勤引き受けた 八方美人もたいがいにしろ
9
茜色ベンチに座り眺めたね あの日の世界ふたりだけのもの
3
寝るために生まれた部屋の片隅で膝を抱えてひとり笑おう
5
手羽元の下ごしらえを プスプスと 楽しいような めんどいような
7
連休のリスケもせずに飲みに行く君をストーリーで見てから眠る
2
すきならさ たった5分の逢瀬でも 惜しまないでしょ 嘘ついたでしょ
3
待ち時間長いとは言え 院内で 竜田揚げ食べるご婦人 二度見
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