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お古のフェラガモ、自分で買えるようになるまで形見にはならないで
4
百年の歴史を経たる教会の四十四年を我過ごしたり
5
「津山まで」 掲げて立ち尽く 龍野西 待ち人来ずんば 発ちも発たれず
4
母さんのエコー写真でひかってて、だからきみをひかりと呼んだ
9
電車にて 席譲られて 有り難さ 悲しさ混じる 老いたる我よ
3
目黒川 花は咲かねど 笑顔見て 嫁ぎし娘 安堵の空か
4
年とって甘えん坊になったよね くっつかれながら 猫
(
タヌ
)
ゴハンポチる
7
我が春は、すぐに夕暮れ、まだ夕暮れ。生くるに短く、死ぬには長し。
6
吐き出した言葉と吐き出せなかった君の知らない俺の気持ち
6
父の事故聞いて実家に舞い戻り ぽっかり空いた今年の
3
月
15
あの景色もあの味も 覚えてないのに 思い出すあの子の顔
4
写真見ても1個も覚えてないけれどあの熱だけは絶対本物
3
王道を歩んだ人馬への褒美 歓声あがりオペラスターは
4
闇の中
磯鵯
(
ひよどり
)
が啼く 街の屋根 春の夜明けを 待ち
焦
(
こ
)
がれてる
17
徒花
(
あだばな
)
は実を結ばぬが だとしても無駄ではないと僕は知ってる
8
さくら色 並びし棚見て 春を知る 義父のビールを買う日曜日
25
ピカピカの新一年生迎ふ頃満開なるや
学舎
(
まなびや
)
の桜
13
胃の中を全部ひっくり返しても 飲み込んだ言葉分からないまま
11
長旅をしてまで会いに向かいます 片道切符花束ひとつ
8
ドーナツの輪を覗いても君はなくただひたすらに日々があるだけ
9
メール便短歌形式良いのかも長いと斜め読みされるだけ
9
タヌ猫とひとつ布団を分け合ひぬ ふかふか青い上等毛布
12
スペインのまあるいお菓子ポルボロン 願いが叶うおまじない有り
5
いただいたお料理並べて 母と二人 室内お花見 さくらのクッキー
11
凭れてもいい山手のドアはなく無殺意と死に挟まれている
4
咲き始めの 桜の下の 宴でも 酔うた笑顔は 満開のよう
5
左手に繋がっている思い出が右目から流れ出す三月
4
山笑う 誰が最初に言ったのか ころころとほころぶ花見山
19
春嵐
(
はるあらし
)
去
(
い
)
ねて日影のさしぬれば 照れる
若芽
(
わかめ
)
の
競
(
きほ
)
ひては
生
(
む
)
す
4
おりづるを 久しぶりにみて 日曜に 幼き日のこと つれづれに思ふ
5
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