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「甘やかし」そう言われたらそうなのだ無くした時を今埋めている
10
腿の間をすり抜ける赤 きっと私は最初の人間ではない
2
はま寿司が美味しいと言う娘から誘われるまま保護費を使う
10
ひきわりに梅肉 鯖のけずり節 からしを混ぜて あれよ一献
5
貴方の背触れた気がした夏の日を ゆうに越えてく冬の歌声
4
ペタペタと 水炊き出汁の コラーゲン 明日のお肌は 寒さに負けない
6
無邪気さを
鎧
(
よろ
)
うあなたを噴き上がる花火が照らし 何も言えない
3
帰った日 一緒に寝るのを 寝室でずっと待ってる 愛しいわが猫
(
こ
)
8
冬アイス 一日4個はちょっとね、と 氷水飲む 風呂上がりかな
7
長々と療養続く友人を思わぬ日のなく半年がくる
15
物体に
凝
(
こご
)
った価値を担保するみんなみんなの物語たち
2
もういちど生まれたつもりいつ去るかわからない身を空にゆだねて
8
休職も明けて忘れていたものと残したものをひろいあつめる
4
手術
痕
(
こん
)
をまたぐかぼそい神経がふたたび寄越す風のつめたさ
4
持てあます大好きだけをまっすぐに伝えるすべをきみは知らない
6
目に痛い赤はいつだって気まぐれ 背中を染めたり足を取ったり
3
幼子が小声で歌う鼻歌を 聞いて
瞬
(
またた
)
く冬の星々
38
若い頃老け顔だったあの人が一番変わらず大逆転の今
14
落ち葉
掃
(
は
)
きじゃれついてくる子猫見て ホッコリとする
木枯
(
こがら
)
しの朝
10
兄弟で怒られるのは私だけ なぜだかさんまが食べたくなった
3
何ゆえに 同級生も 会えざるに
縁
(
えにし
)
切れしを 悟るる初冬
4
二十年 渋谷で遊び 時は過ぎ 街は変わりし 淋しきの冬
7
地球儀のように世界を縮めれば きっと二人で回る惑星
3
枯れ松のように無欲でいられたら 葉桜の君を願わないのに
4
龍はシルエットか顔アップにするか色は?文字は?の十二年目を
6
ベッタラよ こがれてつけし老いふたり 十キロのダイコンふらつきつつも
15
幼き日
息子達
(
キミら
)
はたくさん旅したよ 「覚えてないよ」とひと言、
哀
(
かな
)
し
7
「お疲れのようだね」なんて誰か言う 疲れることに疲れる師走
6
片付け本星の数ほどあるけれど いつもの部屋に見せてる素顔
13
今年こそ 何かしようと
十二月
(
じゅうにがつ
)
ここまでくれば
全部来年
(
ぜんぶらいねん
)
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