25時に森田童子を口笛で吹いてる人がいたら私です
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自粛ならいっそ楽しめ衣替え 令和二年の口裂け女
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あの夏を生きて尺八奏でけり千鳥ヶ淵で埴生の宿を
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夏の空 雲がこんなに 白いとは 忘れていたよ 忙しすぎて
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最低なことをしようぜ 半月の瞳は笑う手を取りながら
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弱ければ傷を負わされ より弱り 窓の縁から刺さる青空
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これすべて人間の実例でして、「人間らしさ」とは何でしょう
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去年こぞ買ひし三年日記の頁繰り吾が手で正す祝日三つ
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真白なる紙飛行機を夏空の果てへと放つような黙祷
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父親になってくれないヤツをまだ想う君を嫌いになりたい
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細長く  燃ゆる雲間に  宵の明星
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こんな世じゃ開催すべきではないとブルーインパルスが鮮やかに叫ぶ
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ビイドロの身体からだかかえて青嵐を咳き込む君が割れないように
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ありのまま 思ったことを 口にせば 誰か傷つく そんなご時世
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何事も 上手くいくなら 悩まない きみを考え 時に泣くんだ
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秘め事を カミングアウト するきみに 純粋すぎて 嘘などつけず
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偉くもない 強くもないんだ ぼく自身 話さなければ 知ることもない
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満月夜 蒼黒海が 引きたてる 波音潮風 月光の橋
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クレームを 言った言わぬの 戦より 模索と思案 共にしません
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ようやっと一面揃ったルービック 秋空に似た諦めの色
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あやまちを許しあえない僕たちも灰になったら混じりあえるね
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父親と母親という始まりに過ぎないけれど墓参りしよう
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築き上げた 思い出を叩き 割ったとき 破片かけらの数で その重さ知る
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いそいそと迷う指先ランチ前マスクの下のニキビ気にする
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檸檬読む君は日焼けの受験生蛍光ペンはすっくとのびる
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手の足りて野次馬となるさみしさは箸持つときの小指のここち
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真面目なら やってられない 人生を 真面目に歩む 人は何者
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苦しみも 和らげるため 薬飲み 喜び求め 罪に嵌まりて
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悲しみは 思うどおりに 成らぬ世に 嘆けばそれは 己の不徳
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情報が 飛び交う時代 遅れるな 原始人に 留まるつもり?
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