Utakata
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吉浦 紫
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〈よしうら ゆかり〉
と読みます。
ただただ言葉を紡いでいるのが好きです。
よろしくお願いします。
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手を繋ぐ心は更に繋がれるマフラーの熱意識し火照る
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見下ろした街知らぬ間に砂糖菓子厨房の君腕を上げたか
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鈴の音が琴に変わりてプレゼントお金に変わる目まぐるし日々
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イブの夜会えぬがきっとあの光り君も小走り見惚れて通る
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盛大な舞台や衣装華やかさ打ち消す氷解ける戦い
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話題の書買うが読めずに積み上がる座布団増える笑点のよう
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かしこまり今年の漢字浮かべみる波乱多すぎ一文字非ず
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執念がネットを揺らし打ち消した幾年月も拭えぬ悲劇
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もう君と逢瀬がないという予想死んだと胸に言い聞かせたる
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身が細るまでに下した決断を否定し足にすがる愚かさ
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掃除した足の踏み場もない部屋を心に余裕できた気がした
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善き親の総攻撃の感謝込めスマホの中を迷宮にする
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置き配を味気ないとは思えたがインターホンの声は朗らか
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隆盛を捨てゆくも背を見送るも末に貴き(とうとき)調べよ響け
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秋の葉が染まりし色の鮮やかさ君の唇引かれた紅か
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秋月に紫色の綿菓子が薄くかかりて「終わり」はじまる
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奥の歯にパイナップルが挟まったような発言真意知りたい
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眠れずにポストとバイク音がした手にした新聞少し冷たい
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枯葉踏むザクザクという音まるでポテトチップス咀嚼するよう
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細いアゴ夏バテおどけ和ませた彼に進呈食欲の秋
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本来の由来も知らず騒ぐならリアルなあの世意識必要
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叫ぶ風バイクの後ろ負けぬよう君の誕生感謝伝える
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良質な映画のあとは胸躍り描けない絵画さえ浮かびくる
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徹夜明けゲリラ朝食用意してそっと行く君我がバンクシー
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また一つ気品貫禄得た君の襟元にすら研鑽の跡
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絶望の中でもがいているのより少しの希望ケーキのイチゴ
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来世での良い親ガチャの当て方を紅茶が冷めるまで熟慮する
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喰いしばり毎夜強いと言われたが上と下の歯恋仲なのか
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公園で色づき降りた赤子の手ちょうどそのまましおりにしよう
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君想いすぎて焦がしたパンケーキそれでも無縁ため息弱気
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