吉浦 紫  フォロー 2 フォロワー 2 投稿数 86

〈よしうら ゆかり〉
と読みます。
ただただ言葉を紡いでいるのが好きです。
よろしくお願いします。

エメラルド色の湖面を石切りのように撫でゆく風の寂寥 

生理ないそれしか繋ぎ止められぬあざとさ狡さ甘えを責める 

汗かいたグラスの中の氷にもカタリ気を抜く反骨心が 

ご褒美のプリンの期限切れていた彼との日々も覚悟必要 

満席を詰めてもらった真心で借りた装苑モデルの気分 

失言を繰り返し吐くインテリが気の毒哀れ知識より知恵 

暗黒の荒れ野の果てに辿り着くバーで出されたカクテルの味 

朝メジャー昼甲子園日暮れても野球ファンには多忙で至福 

不本意にサウナ閉じ込められているような中での髪揺らす風 

雲よりも青い空には白球が何より似合う打てよ飛ばせよ  

リビングで毒塗られた矢射貫かれて休日予定ぐちゃぐちゃフテ寝 

陽光で店先キラリ琥珀糖傍ら彼の存在は影 

メンヘラだいや風俗だ陰口を叩く輩のカバンの中身 

真夜中にポツリと食べるTKG明朝出でるぬくもり想い 

気の遠くなるような日々元を取り命短し鳴けよ蝉たち 

飴玉のような光の街散歩老夫婦手を繋ぐ尊さ 

「戦争をするのは同じ地球(ほし)の民」平和愛する君愛したい 

ときめいて竜宮城の景色酔う一方頭上カラスの帰宅 

サブスクのプレイリストを見せ合って君とヘビロテ同じときめき 

亡き友と揃い選んだワンピース時の流れで似合わぬ痛み 

手を振りて去り行く君は流れ星今度会える日天も知らない 

ソロキャンプ焚火アヒージョ染みわたる至福片すも心リセット 

ハンドルを子どものようにはしゃぎ繰る眼差しいつも心躍らす 

カルパッチョほっぺが落ちるその前に生命(いのち)の重さ馳せていただく 

半分こ二倍美味しくなる魔法とけてなくなるキュンと儚い  

「大丈夫」「パフェになります」テレビでもバイト敬語が勢力伸ばす 

右見ても左を見ても人気者胸高鳴るは此処も向こうも 

自宅前バイバイしたらその途端テレビ電話が無限に続く 

琥珀糖涼のひととき目にそよぐ君のおみやげだと包みまで 

終映後エンドロールも追いかける胸鷲摑みされたお礼に