今頃は 誰を思うの 電話越し 誰でもないなら 良かったのにな
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あじさいは朽ちる花弁の色だけで退廃語るだから美し
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とめどなく 崩れて溢れる 感情が 最後に壊すは 真綿の言葉
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ずるい人 貴方がもっと 悪くあれ 半端な優しさ 本音ぶつけて
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愛おしい私の全てを吸い込みたいって言ってる空気清浄機
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夢を見るいとまも無いほど懐かしい右目からのみこぼれる海水
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コスモより ゆらり煌めき降ってくる 幾千星と君のLINEと
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ひらがなに牙を抜かれた「ぼうりょく」は白髪交じりの猫にはにかむ
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栞紐 大海原に放り投げ手繰る言葉は潮に任せる
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夏が来て消せないメール開くのはあなたを知らぬ親指の爪
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傷口は癒えていないの今もまだ そっと布で覆ってるだけ
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あぢさゐの花にこころをたとへまし憂しと見し世のうすむらさきの
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日に火照る赤い唇に包まれてとろけて消える白のうずまき
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横の子に貸したノートが連れてきたふせんの熊とありがとうの字
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耳元で君とつながるおやすみと言えないままで朝を迎える
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「また明日」次の約束結ぶよりまだこの今日が続いてほしい
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おはようが 絶えず飛び交う 雑踏に 君がすとんと 舞い落ちた奇跡
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青くては駄目なのケーキ作るには旬に向かってばななは腐る
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明日がある それは希望で絶望で、いいと言うまで手を繋いでて
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君と寝て死んでいけたらそれでいい 貯金してたら嘘っぽいかな
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おそろしくやる気の出ない毎日をやり過ごすうちゾンビになった
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‪特大のてるてる坊主になろうか海になるまで雨はやまない‬
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夕映えのそよぐ植田に白鷺の舞ひ降る影のすがた麗し
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薫風の真中にありし乳母車すやすや幼子木漏れ日すがし
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ファミレスで 例えば深夜になった時 例えばだけど キスしてみないか
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夏の海はじける青春焼き尽くせ どうせあたしは図書館通い
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天上の穴から覗くかみさまと今日も夜空で待ち合わせなんだ
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恋すてふ捨てたあいつの面影にひらり舞うのはもう止めにしたい
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右左 スワイプする度 埋められる? 心の穴と 貴方の残像
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暴風が顔面撫ぜる夏なのに開け放たれた地下鉄の窓
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