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危機意識死者が出るとはから死者がニュースになって公表遅れ
3
気合い入れ 多忙な仕事 こなしおり 火照る身体に 春の夕風
18
「回遊魚」呼ばれて久しい私だが 今日はただの浮き輪になりたい
20
身勝手に重ねて泣いて夢を見て君を応援していて ごめん
7
孫を抱き「懐かしいな」と父が言う 知らない記憶 いつかの話
7
不景気で 冷えた財布を説得し 春を拾って歩く買い物かご
10
あの日から 好きでもないのに 青色の 小物が増えて 貴方の色
4
畝傍山 座して橿原 久遠の日 苔むす松と さえずりを聞く
8
ほの甘く切ない和音この指で奏でたいとカノンの譜めくる
14
あたたかい春、みたいなあなたには花かんむりをささげてあげたい
7
マイボトルの白湯を飲み干す 冷めきった春はかすかに動き始める
7
交差点を渡るような新学期 青信号に気づかないふり
4
君はまだ青信号に気づかない 足下にひと群れの水仙
4
唐突に駆け寄ってきた春さんの瞬間速度夏並みの汗
4
ねこたちに よいこでいてねと囁いて せめて春色のスカート纏い
9
愛される疑似体験だけ、ください それで満足してみせるので。
6
「さっきまで楽しかったのに」不機嫌な子どもみたいに青天霹靂
6
晴れてれば全て良いのは楽観か 自己を持てない絶望なのか
4
ベランダに 干せるものなら 干したいが 花粉と黄砂を 恐れて部屋干し
5
頑張って得たいものなんてないけれど 焦る気持ちだけ追い立ててくる
8
部屋干しの洗濯物がいつもより 早く乾いて嬉し春の日
9
お天道様
(
おひさま
)
を浴びて伸びする木の家の
欠伸声
(
あくびごえ
)
聞き 知る春もあり
13
ここでしか言わないけれど お花見残念 母の「ごめんな」がせつないから秘す
15
姉様が お花見ご飯はとっといてあげると我に やさしいお気持ち
8
浮き浮きとなれぬ気分は仕方ない 食べなきゃ動けぬ ドーナツ食べよ
8
翔平のマルチ安打と横浜の開幕勝利でご機嫌乾杯
7
霊柩の冬雷に冴ゆ喪家葬式の花だしおらばたづねびとあり
5
ため息も 忘れて君と 駆けた夏 蝉の鳴く声 今も聴こえる
5
白木蓮あはあはと滲みいづこより来しものぞ燕尾垂れをり
9
永遠に 思えた恋も たそがれて 時に流され あなたがいない
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