友達が 一人もいない 人達が ネットで友を 見つける時代
0
ウイルスが 世界を少し 分断し 共通の敵 人類一致
0
長すぎる 開会式に 咳が出る アレルギーには 悪いな五輪
0
お祭りも 権威化すれば 義務となり 歴史になれば 英雄となる
0
ウイルスが 恐くて平和 守れるか 平和のために 犠牲を払え
0
コロナでも やってしまえば いいじゃない 渋谷と同じ バッハの教え
0
そう、君は『わかってしまう』人なのだと いやがおうにも『わかって』しまう
2
あたたかいピアノの和音が鳴り響く (これがわたしのレクイエムです)
1
ああしかし目の前のこの虚空すら窒素や酸素に充たされていて
2
「ほつれてる」 嘘で縫いつけ カフスボタン 押して貴方を リセットできたら
0
カレシ未満。品定め談義乗り換えの結論せかす発車のチャイム
1
よいしょっと朱肉の蓋を開ける指の皺に見とれる会議の合間
0
心という授かり布のしわのばし取れぬ折り目をなずる日もあり
2
黒板とチョークのこすれる嫌な音が「こゝろ」という字の悲鳴であった
7
あついね、は言葉にしない 手を離す理由をひとつも与えたくない
3
サッポロのビ|ルジョッキをキンキンに。ガラスが鳴る音それは涼しげ。
1
蜃気楼、思い出すのは甲子園。猛暑の熱を少し冷やして
1
夕方のうだる熱気に風が吹く屋台で手羽先夏なんだなあ
1
「いつもの出しておきますね」耳鼻科医の薬が効いて柔いねこ抱く
8
節くれた指を広げて 夏木立 雲を空ごとちぎってしまえ
2
手の先に 燃ゆる星空生み出して 夏が始まる 私生きてる
1
雨上がり 空に落ち行く 滑り台 世界あべこべ 迫り来る夏
1
『思い出』の一つ覚えで何もかも許せるはずがないだろう、夏
1
なぜだろう君の体温伝わるとこの世の全てのキラキラ止まらない
3
ついに来た 非常事態の オリンピア 開会式も 観客入らず
0
別世界 肉体鍛え 完璧な 業を繰り出す アスリートたち
0
暗い世に 俯いたまま 過ごすより チャンネル回せ 憂さを晴らそう
0
ヒーローを 探しに来たら 競技場 天才だらけ 讃美の嵐
0
退屈で 平凡過ぎる 人生に 必要なのが お祭り騒ぎ
1
人間が どこまでやるか 見てみたい 好奇心だと 思われるかも
0