あの鳥も あの草花も あの虫も 昔教わった 全部忘れた
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100点中2点の夜に腐っても台風がまた近付いてくる
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雨の日は 朝から呑んだり歌ったり 本を読んだり刺繍をしたり
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庭で水浴びをする 君は鋼 隣人なんか気にしないなんて
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「あなたってこういうものが好きなんだよね?」母はイエスと言わせたいだけ
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曼珠沙華 居並ぶ赤をながめつつ 「近頃は白いものも見ますね」
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君がいない台所には用途不明の薬缶と豆板醤
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やすみだし もうちょい寝ちゃお 一日が短くなって寂しいけれど
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背後には紫陽花とときのいろを立て夕の魔物となれる樫の木
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きりとってそっとしまっておきたいな落石岬の灯台の風
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沈みても歌に心をうつしつつ三十一文字の深遠にあれ
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みんなして金木犀金木犀ってさ、あたしの秋は月見バーガー
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「本当に、本当に申し訳ございませんでした。」と書いた紙
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死んだなら 泥田に沈めてくれないか 米になりたい輪廻転生
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アメフラシ 雨を降らせた覚えなし それでもどこかでうらまれてるし
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オーブンで焼いたばかりのヴルストを 床に落としてメッチャしょんぼり(もちろん美味しく頂きますが)
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プレモルを飲んでにわかに生き返る 酒がなければ人生なんて!
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もう十時 今日はすっごく頑張ったから 栗ぜんざいをたべてもいいよ
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手のひらに鉄のにほいをまとはせて私がただの少女だつた日
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木犀のかをる街では木犀の香を知らぬ人ゐるを知らぬと
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今はまだ背景でゐる稲の穂のすこやかに待つ静かなる午後
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風わたりうそぶく虎の箋注に [Well-definedは求めていない]
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青年のダスゲマイネは屈折し正義の手先や悪の味方に
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ときどきは上の句だけで詠み捨てたい 誰かに下の句つけてほしいし
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すごいなあ こんな歌詠む人がいるのか なんだか世界が広がる気がする
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ハラヘッタ メッチャキバッタ ハタライタ ガストデメシデモクッテカエルカ
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腐れ縁だと思ってたヤツが今はとなりで寝ている男だ
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飲み疲れ帰りは日を跨ぐベッドに直行悲しみのマンボウ
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ファミレスで 健康的な モーニング 独身の我が身に 染み入るおいしさ
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神様もサボタージュする日はあって、世界も僕も自由なはずで、
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