目玉焼きの黄身を潰すあなたの目から橙の汁が流れた
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白波の声が飲まれる波止場にて君の名を呼ぶ去年の屍体
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秋空の太陽の光校庭に降り注ぐ犬が乱入授業ができず
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躁状態! 多動のトビラを開け放つ! あっちだこっちだいやいや向こうだ!
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イヤフォンを忘れてつらい喧騒を子守唄へと ゆらりうたた寝
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光など当たらなくとも息づいた。過去、未来、今舞台袖でも、
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こんちわと暖簾を払う雰囲気で上がり框を超える理不尽
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魂極る世界のsuに成れたとて君のこころrootはシステムのそと
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静けさでやけにうるさいノイズたち 馬鹿を見るのはいつも僕たち
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恒河沙の未知が匿う星ぼしを浚えさらえよ蟻の学徒よ
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久々に詠んでみるかとこんばんは明日も仕事峠は越えた
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三日月の欠けたところの味がする 君がいなくちゃ 食べきれなくて
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真昼間のライトブルーに背を向けて私は私の濃い影を引く
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鬱モード… 閉じた小部屋にひきこもる… 過去の自分は自分じゃないの…
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たとふればとろめく絹の手触りか金木犀のかほりするりと
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嫉妬なる感情が自分にもあって嫌な奴だと思うけれども
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誰だって気づかず誰か踏んでいる 「差別している自覚はあるか」
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誰しもが何かについてのマイノリティ 『差別されてる自覚はあるか』
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よるべないあなたのとなり 人の影 私以外の 孤独の穴ね
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ぽけつとを叩いてひとつ飛び出したさよならだけを君にあげやう
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さあ今日はホントいきなり詠んでみよ うーんとえっと どうしようかな
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聲がする谷間の向こう海の方鎖骨に耳あて母を思う
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父なし子人混み飲まれ大蛇伸びじっと握る手父の温もり
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金色の稲穂のうへをふく風の秋たけなはとなりにけるかな
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あの世では 添い遂げられる そう思う 私の心は まるで蝶
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鏡には老婆と少女の貌もてる紫のいろを纏ひ立つひと
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紫のあけを奪ふと言はれてもけふは紫いろに染まらむ
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末枯うらがるる紫のさまのうつりくるあぢさゐの色に恋をしてをり
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嬉しくも哀しくもなくそれなのに涙するのは寂しさゆえか
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かっこいい!ハッピーエンドじゃないえいが!こどものぼくとはじめてのゼイリブ
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