namidagaderu    フォロー 0 フォロワー 13 投稿数 75

思春期のすべて

つまらない見栄ばかり張る人間はつまらないけど少しかわいい呟いて消すことに慣れ宛先が君だったこと君は知らない 

.ピリオドは点だねビックリマークはiの逆だね 終わりにしよう 

きみを得た魚なんだよ僕はこの世界でいちばん無敵なんだよ 

あの頃は目が合うだけでよかったし先に逸らせば勝ちだったのに 

あの人の墓前の土に芽吹きたい 時折降る雨だけで生きたい 

春風も二人も絶えることはなく世界が終わるなら今日だなあ 

好きぼくたちに短歌はもう必要ないね たったひとことそれを言うのに 

貸していた小説の表紙のにおい嗅げばあなたはまだ生きていて 

背徳の味がしたのだ 白桃あのひとの表皮を舐めた四秒あとに 

君のこと酸素と喩えた日に知った 酸素は毒だ(間違ってない) 

君以外画質の悪い夜だった ふたりで揺れてどうか同化していた 

好きなもの好きだと言えるその口の「すき」の動きが何よりも好き 

インスタはトンではなくてグラムだし軽い気持ちで匂わされたい 

忘れない忘れたかった忘れちゃう忘れる忘れたら忘れんなあなたへの五段活用考えるずっとあなたの生徒でいたい 

英単語覚えるふりをして逸らす目、七時、電車、stranger 

こんなとこまで剃っちゃってどうするのばかだなあたし 深夜の一時 

ぼくのデオキシリボ核酸ときみのデオキシリボ核酸が混ざる 

海を橙で塗るあの子が見てる世界にぼくは影すらなくて 

傘を忘れた嘘をついてもいいし止まない雨があったっていい 

汚さをぜんぶ流してほしかった朝のシャワーに紛れた涙 

真夜中に言わなくていいことを言い聞きたくなかったことを聞いた 

友達をずっと続けていたかったひとと交わるぐちゃぐちゃになる 

腹痛で寝つけぬ夜があるとする―① 世界でふたりぼっちだとする―② 

プリントを回すときふと触れた手の汗の理由を君は知らない 

わたあめのような入道雲の下ぜんぶを夏のせいにしている 

口もロも□も変わらないように君とソフレもほとんど同じ 

ホームランバーのあたりを見せたくてホームランバーばかり買う夏 

字余りの余白のような関係で定型詩にはならない きっと 

僕は詩が書けないのです 雨が降り続ける君の部屋にいたとて 

飽きるまで痛くなるまで眠るまで朝になるまで好きになるまで