namidagaderu    フォロー 0 フォロワー 5 投稿数 35

思春期のすべて

肺がんになってもいい(と、うそぶいた)あたしの前で煙草吸ってよ 

絶望はブランケットのように僕たちをやさしく包むから 膿む 

深い意味なんてないよと言いながら深い意味しかないよごめんね 

接着をしているのですスカートと椅子とわたしときみの視線と 

太腿に突き立てた刃はきみの筆箱から盗った背徳の武器 

「死は救済」なんてうそだよもしぼくが死んだらちゃんと花を替えてね 

試着室で思い出したしたぶん恋 好きになりたくなかったのにな 

夕焼けに紺を垂らせば夜になる田園都市の鉄塔の先 

お別れが近づいているのでしょうかあなたを燃やす夢ばかり見る 

間違えてみたいよきみの解くyにありえない桁入れてみたいよ 

僕の夏のすべてだった今日だってきみにとってはただの日常 

You live in my world but I don't live in your world.きみは僕の世界で生きているけどきみの世界に僕はいないね 

家電いえでんがスマートフォンに変わっても知る由もないきみの日常 

知らない! と小さなきみが突き飛ばし月の裏側までぼくは飛ぶ 

「つきあってほしい」とメールした夜に僕は初めて煙草を買った 

この町をふらりといなくなるきみのぼうけんのしょを破り捨てたい 

指先で春を崩せば毒になる 蕾を摘めば雷が鳴る 

放課後の香りが鼻に染みて散る春の祈りは届きましたか 

いつまでも忘れないなど簡単に言ってしまえるきみが嫌いだ 

"free will"は自由意志というらしい あなたの恋が散りますように 

初恋の人を未だに忘れられないひとのこと、きみ、どう思う 

気付いたら日々探してる言葉たちあなたを文字で昇華したいの 

「帰ったらラインする(からあの子とは通話しないで待っていてよ)ね」 

あのひとの夜がきれいなものであるように祈った三月の末 

きみはまだ僕に未練がありますか 帰郷した日に知った廃校 

歳の差を気にするあなた、前髪を気にするわたし 野球部の声 

祝辞中【卒業】とは、と考える さよならじゃねえ、またって言えよ 

さよならを美化できるのは春だけだ 第二ボタンで窒息死する 

「きみとぼく変われないから友達と呼ぶんだ」変わる気もないくせに 

笑うとき目が細くなる好きな子と目が合いそうになって逸らした