Utakata
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namidagaderu
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思春期のすべて
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僕の夏のすべてだった今日だってきみにとってはただの日常
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You live in my world but I don't live in your world.
(
きみは僕の世界で生きているけどきみの世界に僕はいないね
)
9
家電
(
いえでん
)
がスマートフォンに変わっても知る由もないきみの日常
2
知らない! と小さなきみが突き飛ばし月の裏側までぼくは飛ぶ
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「つきあってほしい」とメールした夜に僕は初めて煙草を買った
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この町をふらりといなくなるきみのぼうけんのしょを破り捨てたい
9
指先で春を崩せば毒になる 蕾を摘めば雷が鳴る
8
放課後の香りが鼻に染みて散る春の祈りは届きましたか
1
いつまでも忘れないなど簡単に言ってしまえるきみが嫌いだ
4
"free will"は自由意志というらしい あなたの恋が散りますように
1
?
(
初恋の人を未だに忘れられないひとのこと、きみ、どう思う
)
6
気付いたら日々探してる言葉たちあなたを文字で昇華したいの
1
「帰ったらラインする(からあの子とは通話しないで待っていてよ)ね」
8
あのひとの夜がきれいなものであるように祈った三月の末
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きみはまだ僕に未練がありますか 帰郷した日に知った廃校
1
歳の差を気にするあなた、前髪を気にするわたし 野球部の声
4
祝辞中【卒業】とは、と考える さよならじゃねえ、またって言えよ
3
さよならを美化できるのは春だけだ 第二ボタンで窒息死する
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「きみとぼく変われないから友達と呼ぶんだ」変わる気もないくせに
2
笑うとき目が細くなる好きな子と目が合いそうになって逸らした
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この電子の海でやっと傷が癒えたよまっしろな腕になれたよ
3
ずっとイヤだったバイトの最終日とうとうライン聞けなかったな
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今日だって寝落ち電話のためじゃなく映画のために起きていたのに
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失恋で落ちる涙が水酸化ナトリウムなら救われていた
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死神は希望に満ちた歌を詠む紛れていても気付かないよね
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